犠牲
自己犠牲的な生き方は、一見、甲斐甲斐(かいがい)しく、一生懸命で、やさしさと愛情に溢れた行為のように見える。
でも、本当は、相手や周囲の人たちに「感謝することを求める気持ち」「自分を評価してほしい気持ち」「依存したい気持ち」が心の奥に潜んでいる。
自分を犠牲にして「相手のために」「子どものために」「家族のために」「会社のために」生き見返りや評価を求める自己犠牲には、心の満足感や、やすらぎはやってこない。
そして、相手への依存度が高くなればなるほど、その対象を失う恐れが自分を縛り、心の柔軟性が失われてゆく。
自分がしたいからやっている、自分が好きだからやっている、自分のためにやっている
それが、結果的に誰かの役に立ち、社会の役に立っていることに気づいたとき、本当の心の満足とやすらぎがやってくる。
『もどっておいで私の元気!』 (善文社・岡部明美著)より