人と人が、存在の深いレベルで出会うということ、つながるということ

    一人の人が、生涯をかけてやった仕事を、その方が亡くなったあと、 その方に「じか」に、「なま」に「触れた」人たちが語る、師についての言葉というのは、実に興味深く、面白い。 師の仕事や人となりを語りながらも、自ずと語る人の「存在」と「人生」もまた、ある響きを持って、聴く者の心に静かな波紋を投げかけてくる。 その響きの向こうに、師のいのちの仕事の哲学と存在の影響力を鮮やかに感じる。 明らかに、今の自分にとって、この人は師だと自覚できる人もいれば、 その時には、特に師と思ってついていったわけではないが、後から振り返ると、 その出会いや学びが、どれほど今の自分になるために必要な出会いだったのか、学びだったのかがわかる師もいる。 しかし、師と言っているが、私が勝手に心の中で師と思っているだけで、 実際は、弟子入りさせてくださいと言ってその門を叩いた人は一人もいない。 きっちりとした固定的な師弟関係というものを私は望んでいない。 これからも、これが私の学びのスタンスだと思う。     このブログのタイトル 「Power of Being」は、『吉福伸逸…

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障害者も健常者も、人は皆、誰かの役に立ちたい

  盛岡市小岩井農場の1本桜は大人気のツアースポット   日に日に暖かくなり、東京では桜の花の開花も始まっていたのに、 21日の祝日に東京に雪が降って驚いた。 降り積もる雪を見ながら、 「なごり雪」の歌が頭の中で鳴り響いているとFacebookに書いている友人がいて、 それを見たら、私も大好きだった「なごり雪」を口ずさんんでいた。 季節と季節が交差する、ほんの微かな、一瞬の季節。 その名もない季節に重なり合う色の豊かさ、光の眩さを感じている時が好きだ。 17日の土曜日に岩手県の盛岡に行ってきた。 私の生まれ故郷は、岩手県の釜石だが、 岩手県での講演は今回が初めてのこと。 盛岡に着いたら、すごく寒かった。まだまだ春は遠かった。 会場がある雫石(しずくいし)町は、盛岡から車で20分くらいの所。 雪がいまだに50センチくらい積もっていてびっくり。 ついこの間まで雪が降っていたそうだ。     今回は、雫石町の福祉作業所「かし和の里」20周年記念式典に呼ばれて200名ほどの方の前でお話させていただいた。 お子さんが知的障害を持って生まれた親御さんたちの苦…

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真理の大海は、いまだ発見の手がつけられないまま

  photo 1   こどもたちへの一番大切な贈り物一 美しいもの、未知なるもの、神秘的なものに目を見張る感性ー「センス・オブ・ワンダー」を育むために 子どもと一緒に自然を探検し、発見の喜びに胸をときめかせる。 レイチェル・カーソンの 「センス・オブ・ワンダー」(新潮社)という本の帯に書いてある言葉だ。 『センス・オブ・ワンダー』 なんと美しい言葉の響きだろう。 レイチェル・カーソンは、世界の歴史を変えた1冊と言われる「沈黙の春」の著者だ。 「沈黙の春」は、地球環境汚染の実態を世に先駆けて告発した本で世界的ベストセラーとして有名だ。 その彼女の最後の著作が『センス・オブ・ワンダー』だ。 まるで絵本のような雰囲気の本で、文章も優しくて、所々に入っている写真も美しい。 海洋生物学者であるレイチェル・カーソンは、この本の中でこんなことも言っている   科学者がしなければならないのは、 世界を愛することだ。 理解する前に自然界を愛することが最もたいせつなのだ。 もしもわたしが、すべての子供の成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、 世界中の子供…

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人間関係の春夏秋冬

    ●人間関係の春夏秋冬   人と人とが本当にいい関係、心地いい関係になるためには、 関係性という空には、何度かの雨、嵐、雹、霰が降り、隙間風が吹いたり、霜が降りたりする季節が必要なのかもしれない。 いろいろ降ったり、吹いたりした分だけ、この空は、高く広くなっていくような気がする。 ひとりの人間がいくつものつらい季節を乗り越えて、成長し、成熟していくように、 人間関係にも春夏秋冬があるのだろう。 その季節を共に生き、共に超えていける相手に巡り合えること以上の幸せはないのかもしれない。   ●出会い、巡り逢い   人生を変えてしまうような出会いや再会というのは、決まって、予想もしていなかったようなかたちでやってくる。 出会い、巡り逢いというものが自分の計画の及ばないところで起こるものであるならば、きっと、これは、神さまのお仕事なのだろう。   ●沈黙は、祈りに似ている   土の匂い、森の匂い、風の匂い、お日様の匂い。 自然は、こんなにもいろんな匂いがあるのだ。 沈黙すると、今まで聞こえなかったものが聞こえ、匂わなか…

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神は強情に不在し続け 私は強情に愛し続けた

    今ほど女性が自由に生き、自由に仕事をし、自己表現し、 自分らしい人生を生きている人など一部の女性でしかなかった時代一 存在も言葉も表現も尖りまくっていたかっこいい女性たちがいた。 女性の自立と、恋の挾間で揺れ動いていた20代の私が、 その圧倒的存在の魅力に痺れた一人の女性詩人がいた。 その名は、吉原幸子。 私は、自分の中にある激しさと情熱とパワーが、破壊と喪失の傷につながるたびに 「吉原幸子の詩集」に手を伸ばした。 最初はなんて美しく、カッコいい詩人なのだろうと惹かれた人なのだが、 詩集のページをめくるたびに、 この詩人の紡ぎ出す言葉の魂が当時の私の琴線に深く触れてきた。 そして、私は、彼女の言霊によって、私の本来の「生の色と音と香り」を思い出すのだった。 そして、歳月が流れ、今再び読み返してみると、 色もなく、香りもなく、言葉もない世界に突き抜けていくために彼女は、 この世の、色という“個の肉体と体験”の世界をとことん味わい尽くして、 それを言葉にして逝ったのだということがやっとしみじみとわかる年齢になった。 彼女は若き日の私にとって、 まさに「Power…

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人生の暗号解読の鍵

私は、ある夏の日の夕方、泣きながらこの世に生まれた。 人はみな泣きながらこの世に生まれる。 安全な子宮の海を船出して、未知なる航海に出て行くことがどんなにこわくても、ある日、新しい世界に旅立つことを決意して人は生まれてくる。 まるで、この世の痛みや苦しみを象徴するかのような、あの真っ暗で狭い産道。 その暗闇の道を潜り抜けて出てくることは、どんなにか不安でこわかったことだろう。 人は誰でもこの世界に生まれる時に産声をあげるけれど、生きていく中で、自分の中から新しい自分が生まれる時も産声をあげる。 古い私が死に、新しい私が生まれる時のあの耐え難いほどの恐怖と苦痛、胸が張り裂けそうな痛み。 私も、自分の内側を旅し始めたどこかの時点で、確かにある日、魂の産声をあげたのだと思う。 でも、その日がいつだったのかはもうよくわからない。 とにかくその産声をあげた日から、私は、「私とは誰か」「世界とは何か」「私は何のために生まれたのか」という探求の道に歩みだしたのだ。 歩き出した最初の一歩はいつだったのだろう。 もうずいぶん遠い昔に感じる。 心理的なハイハイ期間、つかまり立ち、ヨチヨチ歩きの期間があって…

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