陰口を言われたら、あなたの勝ちです。

陰口を言われたら、あなたの勝ちです。

 

 

陰口を言われたら、あなたの勝ちです。

あなたはそれほど周りの人にとって価値ある人間なのです。

陰口を言う人間の劣等感に振り回される必要はありません。

あなたのことをどう思うのかは他人の課題であり、

あなたの課題ではありません。

後ろめたいことが無いならば、

自分の目的を追求しましょう。

byアルフレッド.・アドラー

 

 

自分の存在を否定される

ある人のFB投稿で、この言葉が1400くらいシェアされていた。

みんな陰口や悪口を言われて傷ついた体験があるのだと思う。私にももちろんある。

「嫌われる勇気」が、100万部以上売れたのも、それだけ人が、

人から嫌われて、陰口、悪口を言わたり、自分の存在を否定されて傷ついた体験があるからだろう。

友人であり同士でもある、『アルフレッド・アドラー・人生に革命が起きる100の言葉』の他、アドラー心理学関係の本のベストセラー作家の小倉広さんに、

「これ本当にアドラーの言葉なの?」

と聞いたら、意外な言葉が返ってきた。

 

「勝ち負け」をやめ「共同体感覚」を育てる

小倉広さん曰く、

これはアドラーの言葉ではありません。

アドラーの言葉や思想、理論をもとに、どなたかがかなり多くの私見を入れた文章だと推測します。

実際にアドラーにより書かれた書籍の中から意味が近い原文を探してみました。

アドラーは「勝ち負け」をやめようと言ったのです。

それが「共同体感覚」です。

ニュアンスに近い言葉を探してみますね。

 

このような人が、絶えず示す軽蔑や侮蔑は、

このような性格特徴の人において、いたるところでしばしば見られる現象の表現形式であり、

それをわれわれは「価値低減傾向」と呼んでいる。

その傾向は、虚栄心のある人にとって、そもそも何が攻撃点かを示している。

他者の価値と重要性である。

それは、他者を没落させることで、

自己の優越感を創り出す試みである。

「性格の心理学」アルフレッド・アドラー(アルテ)

 

 

他の人を価値を下げることで得られるもの

他の人をほめようとせず、

他の人がほめられると憤慨する。

したがって、自分が成し遂げたことではなく、

他の人の価値を下げることで秀でようとすれば、

そのことは弱さの徴候である。

「子供の教育」アルフレッド・アドラー(アルテ)

 

 

人生の課題はすべて人間関係の課題

アルフレッド・アドラーは、フロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」だ。

しかし、数年前までは、よほど心理学を学んできた人以外は、日本ではほとんど知られていなかったのではないだろうか。

それが一躍、日本でも知られるようになったのは、『嫌われる勇気』( 岸見一郎著)と、

小倉広さんの『アルフレッド・アドラー、 人生に革命が起きる100の言葉』が大ベストセラーとなってからだろう。

アドラーは、「人生の課題はすべて対人関係の課題である」であり、

人が他者と結びつきながら、自分の能力や自分らしさを発揮できるためには、

“共同体感覚”が最も大切なことであると言っている。

 

自分には居場所がある

アドラーは、「共同体感覚」や「勇気づけ」の大切さを説く。

「自分には居場所がある」

「周りの人はみな仲間だ」

「自分は必要とされている」

「自分は役に立っている」

と相手が感じられるようにかかわるコミュニケーションの「スキル」と「在り方」の重要性を伝えている。

しかしながら、このような職場は、今の日本に一体どのくらいあるのだろう。

『職場の孤独』というタイトルの本が多く読まれていることからしても、

アドラーが言う「共同体感覚」「勇気づけ」が行われている職場はまだまだとても少ないのだと思う。

昭和を牽引したピラミッド型組織の権力構造は、

支配者と被支配者という共依存関係を生み、多様性や個性の開花には開かれていなかったが、

新しい流れが確実に起きていることは、日々たくさんの経営者さんや働く人たちのご相談を受けていて感じる。

 

勇気づけになる「正の注目10ケ条」

 

【勇気づけになる「正の注目」10カ条】

1)長所や良いところに適切に注目する

2)「行為や行動」と「人格」を分けて考える

3)結果だけでなく、がんばったプロセスも評価する。

4)加点主義で、できるようになった部分に注目する。

5)比較は、他者とではなく昨日の自分と照らし合わせる

6)失敗は挑戦の証と考える

7)無理のない目標を設定する

8)自分の選択のなかで最善を尽くそうとする

9)何事も楽観的に考え、他に選択肢がないかと探す

10)白黒を決めるのではなく、第三の道、グレーを探す

『ナースのための勇気づけ医療コミュニケーション』(上谷実礼著)より

 

 

勇気がくじかれる「負の注目」10ケ条。

 

【勇気がくじかれる「負の注目」10カ条】

1)短所やダメなところばかりに注目する

2)行為や行動だけでなく、人格まで否定する

3)プロセスは重視せずに、結果のみで評価する

4)減点主義で、満点の状態から引き算して考える

5)比較は、いつも他者と自分を照らし合わせる

6)完璧主義で失敗を許さない

7)高すぎる目標を設定する

8)過去に自分が選択しなかった選択肢を美化する

9)何事も悲観的に考え、別の選択肢を探そうとしない

10)「正しい」「間違っている」のように白黒を決めたがる

『ナースのための勇気づけ医療コミュニケーション』(上谷実礼著)より

 

 

働く人達の“心理的安全性”

上司が「負の注目10ケ条」にほんんど当てはまる人だったら、

部下はいつも緊張し、萎縮し、上司の顔色を伺い、怒られるのが怖くてクレームを隠してしまうこともあるだろう。

この人について行きたいとも思えず、辞めていく可能性も高い。

社風も決してよくないだろう。

上司が「正の注目」10カ条を自然な在り方、生き方、働き方として体現している人であれば、

働く人達の“心理的安全性”は確保され、

共に働く人たちは仲間となり、良いチームができ、人は仕事を通して自己成長していくだろう。

リーダーも人から慕われ、人と人は協力関係にあり、職場、会社の雰囲気も明るく、暖かいものであろう。

真のリーダーとは、誰よりも相手の可能性を信じて、その可能性が開花できるように支援、応援し、

その人の達成や成果を共に喜んでくれる人なのだと思う。

 

そんなに真に受けなくてもよいのだ

ダメ出しばかりの上司や怒ってばかりの上司の元で働く人も辛いが、

もしかしたらそのダメ出し上司自身も、親から、周囲の人から、ダメ出しばかりされてきた人なのかもしれない。

一生懸命頑張っても承認してもらえることが少なかった人なのかもしれない。

一緒に働く人たちが、たえず同僚の誰かの陰口、悪口や噂話をしている職場で働いている人もしんどいだろう。

その人たちもまた心の安らぎや、自分らしく生きることや、喜びに満ちて生きる人生を疎外されれてきた人なのかもしれない。

人へのジャッジメントが多い人は、実は、概して自己肯定感も幸福感も低い。

幸せに生きている人、自分らしく生きている人、心安らかに生きている人で、

人を貶めたり、蔑んだり、誰かしらの陰口や悪口をよく言っている人というのはあまり見たことがない。

劣等感や嫉妬や恐れは容易に他者への批判や攻撃に変わる。

自分の中にある認めがたい自分を他者に投影し非難することで、その自分の影(シャドウ)を見ないで済む。

自分が自分に禁止していることを平気でやっている人にはイラつく。

自分のニーズが満たされないと、満たしてくれない相手を責め裁くことで、

相手に罪悪感を抱かせて自分の要求を通そうとする人もいる。

自分の内心の不安や恐れ、あるいは劣等感や罪悪感を感じたくないがために、

他者をディスカウントすることで自分の優位性を誇示しようとする人もいる。

自我の暗黒面は誰にでもあるが、自分の内側をちゃんと感じてみた時に、

今の自分の在り方、生き方、人間関係は、決して幸せでない、この人生が続くのは嫌だと本気で思えた人は、

新しい人生の扉の前に立ったということなのだ。

自分が深いところでほんとうに求めているものは何なのか?

ほんとうはどうしたいのか?

という自分の内なる声に耳を傾けるということを始めると、

心のアップデート、人生のバージョンアップが始まる。

しかし、自分に向き合う気などさらさらない人は、

一生その不健全なパターンで行くので、そういう人と関わりを持つとストレスが溜まる。

その時には、こう考えて見るといい。

あなたの陰口や悪口を言っている人、誹謗中傷する人は、

言っている人本人の好き、嫌い、趣味嗜好、かくあるべしの価値観、信条の“意見表明”であって、

あなたそのものではないということを知ることだ。

それはその人のフィルター、色眼鏡の種類を表しているだけなのだ。

もちろん、言われた中に自分の成長の課題があれば取り組めばいい。

人を変えていつも同じパターンを繰り返して、いつも同じようなネガティブな感情を味わっている人は、

そこに自分自身の古傷があり、未だに疼いているということだからだ。

その古傷がワンパターンの自己防衛戦略や愛と承認を求めるコントロールドラマを人生で繰り返しやってしまうからだ。

自分自身の成長の課題に誠実に取り組むほどに起きていることを相手のせい、人のせいにすることが減っていき、結果として生きることが楽になっていく。

心理学的には、他者への非難や批判は、言っている人の内面の問題が8割と言われている。

なので、2割くらいが、自分の中で振り返ってみて直すべきところ、成長させるべきところだということだ。

なので人から誹謗中傷、陰口、悪口は、そんなに真に受けなくてよいということなのだ。

 

社員が育たない

会社にいくのがつらい。

社内の人間関係にほとほと疲れた。

仕事にやりがいを持てない。

鬱で辞めて行く人が多い。

上司、社長が嫌い。

いい人が入社してくれない。

社員が育たない。

社員が次々に辞めていく、

、、、などなど。

このようなご相談で来られる方がとても多いです。

 

仕事の悩みが軽くなる

「経営者もそこで働く社員も幸せを感じられなくなっている会社」

というタイトルで書いた過去ブログがあります。

仕事は人生の中で大きな位置を占めています。

だからこそ悩み、苦しみ、ストレスも、会社、仕事がらみのことはとても多いです。

6月4日(金)〜6日(日)に湯河原「ご縁の杜」で岡部明美とアドラー心理学講師/カリスマ企業研修講師の小倉広さんとのコラボワークショップがあります。

テーマは

「カウンセリング型1on1コミュニケーションを学び、組織の健全度を上げる」

〜組織に心理学の学びを取り入れることで社風が格段によくなる〜

詳細ページはこちら

 


 

YouTube【あけみちゃんねる】の「岡部明美ライブトーク」に小倉広さんとの対談が公開されました。

岡部明美 第7回ライブトーク ゲスト小倉広さん
(組織コンサルタント・心理カウンセラー・研修講師・ビジネス書作家)

 

 


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『私に帰る旅』
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『約束された道』
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2017年6月刊行と同時に増刷。
2018年4月第3刷決定。
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『もどっておいで私の元気!』
( 善文社)


1996年5月刊行から24年間のロングセラー。第12刷。
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『いのちの花』
(CD)


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投稿者プロフィール

岡部明美
岡部明美
心理カウンセラー、セラピスト、研修講師、作家、東海ホリスティック医学振興会顧問
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