誰ひとり置き去りにしない〜What are the SDGs? 〜

誰ひとり置き去りにしない
〜What are the SDGs? 〜

世界を変える、はじめかた

女性誌『FRaU(フラウ)』(1月号)が「SDGs」(エスディージーズ)を特集している。

「FRaU」の特集のタイトルは

「世界を変える、はじめかた」だ。

私はこの雑誌を見てかなり驚いた。

女性誌が丸ごと1冊「SDGs」(Sustainable Development Goals)=持続可能な開発目標という社会的テーマを扱うというのは相当に画期的なことだ。

2015年国連サミットで採択された「SDGs」は、国連加盟193か国が、

「誰ひとり置き去りにしない」
(no one will be left behind)

を基本理念に2030年までに17分野169項目という多岐にわたる開発、行動目標だ。

途上国だけでなく、先進国も「生産・消費のあり方」を変える必要があるなど、

人々のライフスタイルにまで踏み込んだ地球レベル、世界レベルでの果敢なる挑戦である。

 

「感じた」時に人は動く

最近はビジネス系雑誌やSNSからも「SDGs」に関する情報が流れてくる。

しかし、どうも心に訴えてくるものが少ない。

このようなテーマは、情報発信する側が自分の問題意識から、自分ごとととして発信していないと心には響かないのだ。

受け取る側は、その情報が「私ごと」として感じられた時に初めて人は行動に移し、行動の選択が変わっていく。

「感じた」た時に、人は動く一

は心の鉄則だ。

やはり女性誌はライフスタイルに直結した感性型のメッセージだから訴求力がある。

 

世界からのポジティブな宿題

「FRaU」編集部はこう言う。

●男性向けの経済誌が一冊丸ごとSDGs特集を組んでもソーシャルインパクトには繋がらない。自分ごと化し、地球ごと化するという両方に感度が高いのは男性よりも女性。

●「FRaU」という女性のライフスタイルをけん引してきた女性誌がやることで、『皆が関わるべきことなんだ』という気づきが生まれればと思った。

●SDGsは、地球人みんなで取り組むべき「世界からのポジティブ」な宿題。

●押し付けるのではなく、『ライフスタイルにSDGsを組み込んだ方が気持ちいい』という読後感を持ってもらえるように創ることを心がけた」

「FRaU」では、企業へも、消費者(生活者)へも共にメッセージしている。

「CHange the World from Companies」

カンパニーから、世界を変える

「CHange the World from Here」

ローカルから、世界を変える

「CHange the World from What You Use」

使うものから、世界を変える

 

日本の「SDGs」の取り組みは非常に遅れている

「SDGs」は、エネルギー問題、ゴミ問題、温暖化、貧困、教育、気候変動、ジェンダー(男女の性差による不平問題)、経済格差など、

今世界にある様々な課題を解決するための行動目標だ。

諸外国はすでにいろんな分野で「SDGs」の取り組みが進んでいる。

自治体、企業、生産者、消費者が、それぞれの立場から、自分たちができることから着手し始めている。

しかし日本は諸外国に比べて、「SDGs」の認知度も取り組みも非常に遅れていると言われている。

 

「SDGsって儲かるの?」

関東経済産業局が実施した「中小企業のSDGs認知度・実態等調査」によると、

調査対象500社のうち98%が「SDGsを知らない」や、「対応を検討していない」と回答したという。

電通が昨年4月に行った調査によると、SDGs認知率14.8%と諸外国と比べてかなり低いことがわかった。

「SDGs」って儲かるの?」と言っているような経営者は、意識の在りようそのものがもはやアウトです。

欲望のまま資源を貪り、地球環境をここまで破壊してきたことが、

今や、地球規模での文明の崩壊という差し迫った状況になっているのですから。

日本を含め今世界で起きている危機は、これまでの社会のあり方ではもはや未来ないというメッセージです。

これらの背景については一つ前のブログ

魂を語ることを恐るるなかれ

に書いています。

 

北欧は次世代の社会のモデルか?

私は昨年の2月に「SDGs」先進国と言われるスエーデンを訪れ、

この国の人々のサステナブルライフと企業のSDGsへの具体的な取り組みを見てきました。

ツアーの企画、コーディネーターは、「One Planet Cafe」代表の環境ジャーナリストのペオ・エクベリさんとパートナーの聡子さん。

ペオさんご夫妻と共に日本企業への「SDGs」の紹介と取り組みを先導しているのは、

11期LPLを受講してくださった井関産業社長の安並潤さん。この3人がこのツアーを素晴らしい内容のものにしてくださった。

ペオさんは言う。スウエーデンの取り組みをそっくりそのまま日本が導入することにはもちろん無理があるけれど、

日本は元々技術力の高い国だし、ノウハウもいっぱいあるし、本来自然を愛で、敬う国民性。

日本人は元々は、北欧と同じような自然観を持ち、助け合い、支え合う精神がある素晴らしい国。

日本人が自覚していない宝はいっぱいある。日本人は他の国にはない自分たちが本来持っている宝ものをもっと承認し、活用して、表現してほしい。

「Know How」を

「Show How」へ。

 

ジェンダー格差が少ない北欧の男女平等社会

スウエーデンは、高福祉国家なので、老後の経済的不安がない。教育費も無料。男女平等社会なので国会は、大臣も男女半々。

そして基本、自己責任の国。環境問題、持続不可能な社会を作っているのは、

「企業の責任」と「消費者の責任」、「政治家の責任」と「国民の責任」は半々という自覚がある。どちらか一方だけが全部悪いということはありえない。

女性は結婚後も働くのが普通なので家事・育児は、夫婦が平等に担当。料理のできない男はスウェーデンでは結婚は難しい。

世界経済フォーラム(WEF)は昨年12月18日、各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書を発表。

ジェンダー格差が少ない1位から4位までは、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド。全部北欧だ。

フランス12位、ドイツ14位、カナダ16位、米国51位、イタリア70位、日本は110位。

日本はG7の中で圧倒的な最下位。男性原理が優位な男社会であることが証明された。

 

「SDGs」達成率と経済成長

昨年2月のスウェーデンツアーは、できればオーロラも見たかったが、一番の目的は、スウエーデンの社会や暮らしの中に浸透したサステナビリティ(持続可能社会)を見学することだった。

環境認定エコホテルに泊まり、その取り組みを聞いた。

さらにスウェーデン人の家庭を訪問して、地域暖房システムやゴミを全て資源として循環させるシステムを視察。

スエーデンにはゴミという概念がない。ゴミ は全て資源と考えているのでリサイクル率は99%

スウェーデンはグリーンエネルギーへの転換が年々増加している。

地球温暖化の原因のCO2も大幅に減っており、マイナス24%

一方で、経済は年々成長している。一人当たり名目GDPは日本より上だ。

 

世界を変える、はじめの1歩

「SDGs」の17の開発目標については下記を参照。

「SDGs イマココラボ」

この17の開発目標を見ると、自分の関心のあるテーマがいくつか見つかるだろう。

全てを一気にやることは難しくても、自分はこれに興味がある、これはやってみたい、これならできるということを定めるだけで、

具体的な行動やライフスタイルが具現化されていくであろう。

『FRaU』でも、「今日からできる、100のこと」

として、世界を変えるはじめの1歩は、「暮らし」「生活」「地域」からとして、100の提案をしている。

 

サスティナブル・ライフ

「FRaU」では、スウェーデンの都市マルメを事例に、

アーバン・ファーミング(都市農業)や、

フード・ロス、サーキュラーエコノミー(循環経済)、

パッケージ・フリーといったキーワードを紹介している、

サステイナブル=持続可能な発展だが、直訳すると持続可能性、循環再生という意味だ。

今年、環境省から「環境特別広報大使」に任命された柴咲コウが、

欧州一の環境先進国・北欧フィンランドへ“サステイナブル・ライフ”を求めて旅に出る。

“サステイナブル・ライフ”とは?

「作って、使って、捨てる」のではなく、

「作って、使って、再生させて、また作る」、

リサイクルより大きな概念で、その素材自体も環境や生態系を壊さない社会を目指すこと。

紙面では、北欧のさまざなサステイナブル・ライフが紹介されている。

柴咲は日本でも地球環境の為に活動している人達の元を訪ねて感想をレポートしている。

 

 “自然はみんなのもの” 

私はこの雑誌を読みながら思った。

日本は北欧と同じような自然観を元々は持っていた国民ではないか?

高度成長期の大量生産、大量消費、大量廃棄の経済システムによって、

モノも人も画一化され、使い捨てられ、

効率性、合理性、経済至上主義でお金の奴隷になり、

人としての大切なことを置き去りにしてしまっただけなのではないか?

元々持っていた日本という国、日本人の素晴らしさを忘れて

アメリカンドリームという物質文明社会の豊かさだけを目標にして突っ走り、

科学的合理主義だけで全てのことが説明できると思っていた時代はもう終焉を迎えつつある。

日本は今やっと、立ち止まり、立ち返り、

何がこの時代の本質的な課題なのかを考える時期に来ているのだと思う。

戦後の焼け野原からここまでの物質的、経済的豊かさを実現してくれた私達の親世代、祖父母世代の血の滲むような努力には感謝しつつも、

その影で失われてしまったものや間違ってしまったものを今私たちの世代が修正、改善しつつ、

新しい世界、より良い世界を創る任務があるのではないだろうか。

それが私たちの子ども達に残せる未来だ。

 

 


 

2019年3月〜4月の活動予定

3月9日(土)

岡部明美&上谷実礼のコラボトーク&オープンカンセリング
(千葉県・市川市)

医師であり、アドラー心理学講師の上谷実礼さんと岡部明美が「働く人たちに心の学びを」というテーマでコラボトーク。その後、二人がオープンカンセリングをします。

◆お問い合わせ、お申し込み

上谷実礼・岡部明美コラボトーク&オープンカウンセリングのお知らせ


3月14(木)〜16日(土)

◆高知・四万十川3Daysワークショップ

日本最古の清流と言われる高知県の四万十川で、大自然に触れながら、歓びを感じる人生、愛と志のリーダーシップ、トップも社員も共に幸せを感じる会社をテーマにワークショップを行います。

◆お問い合わせ、お申し込み

3days 高知・四万十ワークショップ

 


4月16日(火)〜18日(木)

◆秩父3Daysワークショップ

テーマは、「一人の変化を、世界の変化へ」〜人は皆、この世界に贈り物を持って生まれてくる〜

自分の本当の望みを知り、本来の自分の才能と強みと魅力を生かして、周囲に、社会に貢献する仕事や生き方をしたいという方、イキイキと自分らしい人生を生きたいと思う方のためのワークショップです。

◆お問い合わせ、お申し込み

3days 埼玉・秩父ワークショップ

 


4月28日(日)

◆安曇野1Dayワークショップ

日本の「SDGs」エコホテルの走りである安曇野のシャロムヒュッテでの1DAYワークショップ。

安曇野の美しい自然環境の中で、新しい人生のステージに向かいたい人のための癒しと気づきと新しい選択をガイドするワークショップです。

◆お問い合わせ、お申し込み

1day 長野・安曇野ワークショップ

 


岡部明美公式サイト

 

「ワークショップ」「個人セッション」「LPL養成講座」の情報はこちらをご覧ください。

http://www.okabeakemi.com

 


書籍&CDのお知らせ

 

『私に帰る旅』
(学芸みらい社)


角川学芸出版から刊行された本書が、
装幀も新たに学芸みらい社から刊行されました。
Amazonで購入できます
全国の書店でもご注文できます

『約束された道』
(学芸みらい社)


2017年6月刊行と同時に増刷。
2018年4月第3刷決定。
Amazonで購入できます
全国の書店でもご注文できます

 

『もどっておいで私の元気!』
( 善文社)


1996年5月刊行から22年間のロングセラー。第12刷。
Amazonで購入できます
全国の書店でもご注文できます

 

『いのちの花』
(CD)


¥2,000
CDは講演会、ワークショップ等で販売しています。必要な方は、Facebookのメッセンジャーにご連絡下さい。

 

投稿者プロフィール

岡部明美
岡部明美
心理カウンセラー、セラピスト、研修講師、作家、東海ホリスティック医学振興会顧問
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