「自分探し」などという言葉に抵抗があったのはー

「自分探し」などという言葉に抵抗があったのはー

 

 

 

約束

あなたに出会うことが、私のあずかり知らぬところで「約束」されていたのだろうか。

私が、「自分に出会う旅」をはじめてみると、そこには同じような旅をしている人たちがいっぱいいて、

不思議な出会いの糸(魂の意図)を感じさせる人に次々と出会うのだった。

「自分探し」などという言葉に抵抗感があったのは、自分と向き合うことを怖れ、

自分の問題からいつも逃げていたから。自分の中に探したい何かがあるとは思えなかったから。

健康であること、強くあること、負けてはいけないこと、社会規範の中で生きること。

人と同じであることが暗黙の了解だった世界では出会えなかった人たちとの出会い。

彼ら(彼女たち)は、一様に各駅停車に乗って、回りの景色と自分の心の中の景色がゆっくりと変わっていく様を味わっていた。

ゆったりした時の流れに自分を預けていた。穏やかな解体に身をまかせて。

月よりも遠い「自分自身に至る道」を歩いている人たちは、閉じているように見えながら何かとても大切なものに向けて自分を開いているように見えた。

『もどっておいで私の元気!』 P66 「約束」 岡部明美著より

 

 

 

初心に帰るー

原点に戻るー

そういう気持ちになる時というのは、

自分の中で何が起きているのだろう。

最近、1996年に出した最初の本

『もどっておいで私の元気!』(善文社)

を久しぶりに読み返している。

自分で書いておいて不思議なのだけれど、

どうしてこんな言葉があの頃、次から次へ湧いきたのだろう、、、

ものすごく頭でっかちになっていた自分が、

感じる世界に心の扉を開いていった
たら、

頭からは決して出てこないような言葉がどんどん溢れるように出てくるようになったのだ。

もう22年も前に出した本なのに今尚売れ続けていることはとても有難く嬉しい。

 

 

20数年前に、生死を彷徨う大病をきっかけに自己探求が始まった。

それまでの私は、自分の悩み・苦しみの答えは、

全部外側の世界の誰かが教えてくれたり解決のヒントをくれるものだと思っていた。

しかし、生まれてはじめて、ワークショップなどというものに参加して驚いた。

こんな世界があったのか、、、

こんな世界の、

「こんな」とは、

自分の内側の世界だった。

本当に自分の中に答えがあったのだ。

それは、私の中の「真実の声」に触れることだった。

私は、自分の心の深い海に、

いつの間にかダイブしてしまったのだ。

そこには今まで全く知らなかった自分がいた。

心の中に置き去りにしたまま、

未だに怯え、泣き、怒っている私の中の小さな人がいた。

反対に、純粋で、無邪気で、お転婆で、天真爛漫な子も、私に迎えに来てもらうことをずっと待っていた。

お帰り私ー。

ようこそ、
本当の私ー。

 

 

人は「ショックと感動」によって、意識が変わっていくのだと思う。

人が変わるのは、性格を変えることでも、性格が変わることでもないのだ。

自分や、他者や、人間そのものの見え方、感じ方が変わることなのだ。

しかも、自然に、内側から、いつの間にかー。

世界を見る「新しい目」が育つのだ。

『もどっておいで私の元気!』

に書いたことは、

その「新しい目」が育っていったプロセスそのものだった。

 

 

私の人生を大きく変えてくれるきっかけになったワークショップというものを、

私もいつか自分でやりたいと思うようになった。

そして、たくさんの心の学びをした。

学びがこんなに楽しいと思ったのは初めてだった。

Being(在り方)が整い、つまり本質の自分に繋がると、

自然にDoing(行動、行為)が変わっていく。

こうやっていつしか人生が変わっていった。

そして、そうかー

この人生を生きたかったんだ、私、、、

これをやりたかったのか、私、、、

振り返ると、勇気を出して踏み出した最初の1歩が道をつくってくれていた。

私もワークショップをやる!

と決めてから3年で具体的に動き出した。

途中、右往左往もあったけれど、道は続いていた。

いつしか、ワークショップのみならず、講座で教えるようになった。

最近、時代の大きなうねりと共に、

私の仕事も次のステージにきたことを感じている。

だからなのだろう、、、

この仕事を私もやりたい!!

と思ったあの頃の自分に出会いたくて、

『もどっておいで私の元気!」

を再び読み返している。

初心、原点ー。

純粋な魂の発動。

 

 

ワークショップを始めてから、かれこれ22年になる。

毎回、毎回、素晴らしい出会いがあった。

来た時の最初の顔と、帰って行く時の顔が全然違った。

帰る時の顔は皆、本当になんていい顔なんだろう。

これが、この人の本来の顔なんだなあといつも思う。

人は、批判されたり、評価、判断されない安心な場所にいると、

その人のありのままの姿が出てくる。

その自然な在り方が、最もその人らしさがあふれていて素敵なのだ。

 

 

今年もまた年に一度の草津ワークショップがあった。

14年間連続で日本の名湯NO1の「草津温泉」

写真の「湯畑」を中心とした街づくりは、幻想的な美しさと賑わいがある。

日本各地にある他の錆びれた温泉街とは一味も二味も違う。

街全体が魅力があるのだ

点ではなく、

個ではなく、

「場の魅力」

「全体性の魅力」

が、人をここまで惹きつけるのだ。

 

 

今年の草津ワークショップでも、

いのちの蘇りの瞬間をたくさん見させていただいた。

人が自分の中にあった真実に触れた瞬間って、一瞬で表情が変わる。

それは、ほんとうにかけがえのない、その人の魂の輝きに触れる瞬間なのだ。

その瞬間に立ちあわせていただける仕事をさせていただけていることが、ほんとうに有難い。

 

 

草津ワークショップは、群馬の太陽運輸の社長の藤野隆司さんと新井じゅんこちゃんがもう11年も主催してくれているのだ。

主催者がBBQをしてくれるのは、草津ワークショップだけだ。

草津ワークショップは大人の修学旅行みたいに楽しい。

 

 

もちろん、ワークショップだから、

参加者は、自己探求、自己発見、自己解放の濃密な時間を過ごす。

それによって大人たちの凝り固まった固定観念、思い込み、堅い鎧兜が緩み出す。

そして、無邪気な子供心、遊び心、純粋無垢な興味・関心・好奇心などの感性が溢れてくるようになる。

 

 

私のワークショップは、感性を取り戻すことを最も大切にしている。

自分の感性の欲求を知ることは、

真実を自分の中に見出すことにつながる。

そして、感性の欲求や興味や関心を表現して生きていくことは、歓びにつながるのだ。

自分らしく生きるというのは、

自分の感性の欲求に寄り添って生きていくこと。

それは、生きる情熱につながる。

感性は、個性。自分らしさだから。

個性は競争しない。

する必要がないのだ。

 

 

バラがチューリップに嫉妬したり、

楓が松と競争したり、

大根が茄子と張り合ったりするだろうか?

自分でないものを落とせばいいだけなのだ。

人と比較し、競争する人生から降りると、

本当に人生は、だんだん軽やかに、楽しくなっていく。

 

 

自分を知り、自分を学び、自分を愛し、

自分の人生に責任をもつようになると、

人は自分の人生のプロになっていく。

存在が鮮やかになっていく。

そういう在り方、生き方ができるようになると、

不思議なことに、新しい人生の可能性が開けていくのだ。

 

 

自然

タンポポは自分のことをずっと”ちっぽけな花”だと思ってました。

同じ黄色の花なのに、ひまわりのような堂々とした明るさもなければ、月見草のようなはかなげな魅力もない。

春色のさわやかな風を運ぶフリージァのような可憐さもない。

なんだか雑草みたいな自分をつまらなく感じていたのです。

バラは小さいころは自分が好きだったのに、大きくなるにつれて自分がいやでたまらなくなりました。

みんなが陰でいろんなことを言っているのがわかったからです。

「派手よね」「わがままそう」「目立ちたがり屋なんじゃない?」「意地悪そうよね」

バラは自分がコスモスやスズランの真似をして、かわいらしく控えめな花になる努力をしました。

松は、モミジやナナカマドが羨ましくて仕方ありませんでした。

秋になると山々を錦繍に染め上げ、多くの人々にその美しさを堪能させる彼らが。

松はいつでも緑色で、地味で個性がなく、かわりばえしない自分に愛想がつき、

どうやったら自分も紅葉できるのかばかり考えていました。

山を見上げて人間が言いました。

「自然ていいよなあ。大きいのや小さいのや、赤い花、白い花、春に咲く花、冬に咲く花、

変わらない木、変わる木、色も形も匂いも大きさも、ぜーんぶ違うのに、

この山ひとつ見上げたら、こんなに見事に調和して、きれいだもんなあ。

ひとつひとつが、ただ自分の命を輝かせて生きているだけなのになあ」

タンポポとバラと松が顔を見合わせてクスッて笑いました。

なんだか急に元気が出てきた感じです。

そして人間に向かってささやきました。

「私たちからみると、あなたもそう見えますよ。

一人ひとりぜーんぶ違っていて、みんなそれぞれ自分の魅力を持っていて素敵。

でも、あなたがたは、私たちと違って、

自分がどんないのちの花を咲かせるためにこの世に生まれたのか、

自分で探さなきゃいけないんですものね。

ああ、でもそれがあなたがたの生きる意味、人生そのものなんですよね」

『もどっておいで私の元気!』 P124 「自然」 岡部明美著より

 

 


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『私に帰る旅』
(学芸みらい社)


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『約束された道』
(学芸みらい社)


2017年6月刊行と同時に増刷。
2018年4月第3刷決定。
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『もどっておいで私の元気!』
( 善文社)


1996年5月刊行から22年間のロングセラー。第12刷。
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『いのちの花』
(CD)


¥2,000
CDは講演会、ワークショップ等で販売しています。必要な方は、Facebookのメッセンジャーにご連絡下さい。

 

投稿者プロフィール

岡部明美
岡部明美
心理カウンセラー、セラピスト、研修講師、作家、東海ホリスティック医学振興会顧問
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