お金の奴隷からの解放宣言『革命のファンファーレ』『新世界』の2冊を読んで。

お金の奴隷からの解放宣言
『革命のファンファーレ』『新世界』の2冊を読んで。

久しぶりの書評ブログです。

友人数人に勧められたキンコン西野のこと西野亮廣の『革命のファンファーレ」』と『新世界』を読みました。

実はテレビを見なくなって20年経つので、キングコングという漫才コンビのこと全く知らなかったのです。

キンコン西野もカジサックも初めて知りました。

この本は片割れのキンコン西野の本です。

同じ時期に3人の友人が面白いよと伝えてくれたので読んでみようと思いました。

自粛で山のように時間がたっぷりありますからね。本好きにはラッキーです。

2冊は、重複する話もけっこうありますが面白かったです、たしかに。

すでにベストセラーだったのですね、2冊とも。

情報革命、知価革命(堺屋太一さんは30年前にすでに今の世の中を予言していますね)

と言われて久しいけれど、キンコン西野って「時代の申し子」みたいだなあって思いました。

まさに新しい時代の感性を軽やかに身にまとい、

21世紀の「新しいお金の価値」や「働き方」や「つながり方」をクリエイトし続けている人だったのですね。

 

自分はどんな世界を創りたいのか?

しかし、その軽やかさの裏で、ものすごく努力し、勉強し、

調べて研究し、常に新しいことに挑戦し続けていることも本から伝わってきます。

彼は、「世界観」が一番大事だと言い切ります。

自分はどんな世界を心から作りたいと思っているのか。

どんな幸せな世界を作りたいのか。

その世界を創るために自分が本当にやりたいことは何なのか?

その中で自分ができることは何か。

そのために誰のどんな力を借りたいのか。

それが明確になったらいくつもの企画の点と点をつなぎ合わせて

有機的な仕組み、ネットワークを作っていく。人を巻き込みながら。ここでオンラインが大活躍。

みんな進んでキンコン西野ワールドに巻き込まれに行っているのはきっと楽しいからなんだと思います。

オンラインの可能性をこんなに自由自在に使いこなしながら、

まさに本のタイトル通り「新世界」を創っているのがわかります。

しかし「新世界」を創るためには、思考・発想・価値観(マインドセット)のアップデイトが必要です。

そのマインドセットのアップデイトを『革命のファンファーレ』の方でやったわけですね。

しかし、キンコン西野のビジネススタイルは、とても21世紀的でありながらも、

昭和のビジネスマンの駆動力であった、

「努力!根性!不撓不屈の精神!」

もちゃんと合わせ持っていることが本を読めばわかります。

自分のスタイルを創った人はみんな、白鳥の水かきさながら、陰でものすごい努力をされていますから。

「昭和」と「令和」

「オンライン」と「オフライン」

「理性」と「感性」

「個」と「全体」

の統合感覚、ハイブリッド感覚が頭抜けています。

有機的なつながりを創造してゆく上で必須の能力の「ハイブリッド感覚」を

天性の才能と後天的努力によって十分に持っているがゆえに

キンコン西野のライフスタイル、ビジネススタイル、メッセージは新鮮かつ斬新なのだろう。

古い価値観や今までのやり方に執着している保守、伝統保持の先輩方からは相当ボッコボコにされたらしいですけどね。

 

反逆の精神

夢を語れば笑われて

行動すれば叩かれる

挑戦する以上

この道は避けて通れない

でも、大丈夫

キミは、

キミの最初の一歩を決して諦めることはない

ボクが証拠だよ

あれだけボッコボコに殴られても

死んでないだろ?

西野亮廣著 『新世界』より KADOKAWA

 

何千年の昔から目上の者たちは

「今どきの若いもんは」

と言ってきたわけですが、

いつの世も社会を進化させてきたのは、その時代の若者たちの新しい価値観であり意識です。

若者でなくても、その時代の価値観(集合意識)をひっくり返してきたのは、

その社会において、少数派、異端、反体制、反逆の精神を持った大人でした。

反逆の精神を持つものは、常識で考えるのではなく、常識、普通、当たり前を疑います。

もう今の自分、今の時代に合わなくなったものは、

どんどん壊していきます。

どんどん手放していきます。

そしてスペースが空いたところに新しいものを創り続けるのです。

なんてったってキンコン西野の目標は、

「打倒!ディズニーワールド」

ですからね。

デ、デカイ。夢が。

反逆者はクリエーターでもあるのです。

なので「創造的破壊」を恐れない人は、

変化はワクワクするチャンスなのです。

変化の波に乗り続けられる人は、感性の人です。

自我(エゴ)は安全・安心が第一で、変化を嫌いますから。

理性(頭)は、合理的に考えられる素晴らしい能力ですが、

「固定化」する能力でもあるのでやはり変化を恐れます。

同じく理性は、普遍化できる素晴らしい能力ですが、

その性質ゆえに逆説的に「個」としての自他の独特性を重んじられません。

自分らしい人生を生きたいと思った人はまず自分の「感性」からの声が聴けるようになることが大切です。

そして自分の中の「反逆の精神」を誰よりも自分自身が愛して育むことからなのです。

大人としての成熟した個を確立している反逆者は、

感性から湧き上がってきたものを

理性を目的実現の手段能力として使います。

自分の人生の創造主は、自分であることを自覚しています。

自分の内に聖なる権威を持ち、服従せず、自立し、自由、独創の世界を持ち、それを広げていきます。

しかし、こういう人物は歴史を見てもみな迫害されてきました。

体制側や伝統保守派や大衆側から非難、排除、糾弾されるわけです。

今この世界にもそういう人がたくさんいます

キンコン西野のも相当のイジメにあったようです。

そこで心折れずに進み続けてこられたのは、

彼自身が「自分に嘘をつかなかったから」

「人に嘘をついてこなかった」

からだと言っています。

さらに彼は本の中にこう書いていました。

「これからは“貯蓄”より“貯信”。人からどれだけ信頼され、信用されているか。そういう人にお金が集まるんだよ」と。

その自己信頼と他者信頼があった上で、魂から湧き上がってくるものをものすごい行動力で実現化しています。

その芸風がとても「令和のエネルギー」だなあと思います。

令和の令は、ゼロ。源、ゼロポイントフィールドです。

ゼロポイントフィールドにつながるのは、その人の「純粋感性」なのです。

 

お金の奴隷からの解放宣言

キンコン西野はこの本で「お金の奴隷からの解放宣言」を謳っています。

私たちはみなお金に対して様々なイメージを持っています。

そのお金に対する固定観念(思い込み・思考のプログラム=ビリーフ)が、

人生にたくさんの制限をかけています。

お金が絡む場面でいつも同じような反応パターンが出て、

お馴染みの感情を味わうのは、このプログラムが毎回発動するからです。自動的に。

自分の自動反応が起きてくるところが、自分のお金に対する考え、囚われを映し出してくれているのです。

キンコン西野自身も自分の「お金の囚われ」(お金ビリーフ)は、ちゃんと言語化して見ていったそうです。

ここでは彼が書いていたものと、私が持っていたお金ビリーフと今までクライアントさんや受講生さんが言っていたお金ビリーフをあげます。

・お金はなんとなく汚いというイメージがある。

・お金は人を狂わせる

・お金儲けがうまい人って人間性はよくない気がする。

・お金の話をする人は品がない

・お金を稼ぐことが仕事の目的だ。

・お金を請求することに躊躇がある。

・お金=仕事=我慢=ストレスの対価、ご褒美。

・心や魂やスピリチュアルな仕事でお金を稼いでいる人は怪しい。

・お金を稼げない人間はいい人づらしてるだけ。

・お金に苦手意識がある人は、自分は心が綺麗と勘違いしている。酔ってるだけ。

・お金を稼げないのは自分に実力が足りないから、価値がないから

・お金を稼げないと無能呼ばわりされる。

・好きではじめた仕事なのにお金がうまく回らないのはビジネスをなめているから。

・嬉しい、楽しい、大好きって思えることでお金が稼げるほど世間は甘くない

・お金をどれだけ稼げるかが経営者の力。

・お金で買えないものはない。

・お金には縁がない。

・精神性の高い人は、お金に欲がない。

・お金がないから幸せになれない。

・男の価値はどれだけ金を稼げるか、金を持っているかで決まる

・女がパートナー以上に稼ぐと、男の自信とプライドを傷つける。

・お金がいっぱいあれば安心して暮らせる。

・自分の好きなことをやって稼げる人なんて一握りの人間。

・いつもお金の不安がある。お金は自分から離れていくものと思っている。

キンコン西野は、自分たちの具体的なビジネス事例をあげながら、

私達が持っているお金に関する思い込み、制限された考えを柔軟に解き解してくれる。

キンコン西野のお金の価値観や仕事の動機は

もはや昭和の重たさ、クソ真面目さ、深刻さのエネルギーは感じられません。

生きる原動力そのものが、

「恐れ」「不安」「欠乏感」

からの限度なしの頑張りエンジンではなく、

「歓び」「つながり」「分かち合い」「クリエイティビティ」

にエンジンそのものが見事に変わっています。

これについては、以前のブログでも書きました。

自分を動かす「原動力」は、

「恐れエンジン」

なのか

「歓びエンジン」なのか?

自分を動かす「原動力」ー恐れエンジンなのか歓びエンジンなのか?

 

時空を超えた感性のネットワーク

コロナの影響で今後暮らし方も仕事のスタイルもビジネスの世界も大きく変わっていくでしょう。

いや変えていかなければ、今度はコロナウイルスではなく、また違った形で地球から警告がきます。それはもう間違いなく

ビジネスが私利私欲を満たすためのものでなく、

社会の問題を解決するものであり、

人を幸せにするものであり、

より良い社会、世界を作るためのものであれば、

必ず多くの人達からの応援を得られます。

これからのビジネスのキーワードを次の章であげてみました。

これらのキーワードを単なる言葉じりではなく、キャッチコピーでもなく、

しっかりと血肉化して

有機性な仕組み作りをし、

感性のネットワークを築き、

協働の精神で仕事をしている人や場は、

新しい時代のビジネスを創造し続けるでしょう。

 

「真のビジネス」が「新世界」を創っていく

仕事柄、素晴らしいお仕事を今されている方にたくさん出会います。

組織の経営者、リーダーであれ、個人事業主であれ、

そうした人たちのビジネスをつぶさに見ていった時に新しい時代の真の豊かさや成功の鍵を握る共通のキーワードがこれだけ出てきました。

これらのキーワードはこれからの新しい世界を創っていく「大切な価値観」であると共に

「創造の意図」であるとたしかに思えるのです。

言葉にいのちが宿ったいくつものキーワードをまるで織物、タペストリーを編むようにしてビジネスは物語のようになっていきます。

共感、信頼、信用、つながり、愛と志、感性、創造性、独自性、分かち合い、助け合い、共同創造、

生命の循環、愛の循環、相互依存、いのちの相補性、対原理、互恵、互敬、共鳴磁場、理念、哲学、美意識、表現する機会、体験の機会、

楽しさ、軽やかさ、心地よさ、しなやかさ、歓び、ワクワク、絆、居場所、コミュニティ、

互いの才能と個性を活かし合うパートナーシップ、愛と許しのパートナーシップ、男性性と女性性の統合、フェミニンリーダーシップ、エルダーシップ、

心身一如、身土不二、メンタルケア、リラクゼーション、緩める、温める、解毒、浄化、発酵、還元、

呼吸、瞑想、癒しと気づき、潜在意識、ビリーフ、

自然治癒力、いのちを生かす、有機性、微生物の世界、生物多様性、エネルギーの世界、波動、蘇生、

時空を超えた感性のネットワーク、デジタルコミュニケーション、

覚醒、統合、非二元、中庸、救済、ミッション、ビジョン、SDGs、縄文、スピリチュアリティ、マザーアース、自然との共生、、、

 

「共感信頼・資本主義」「生命・人・資本主義」

そして、より重要なのは、

それを誰が言っているのか、

それを誰がやっているのか、

つまり人、、、です。

その人の在り方、働き方、暮らし方、生き方、価値観、美意識、哲学、思想、情報発信が

どれだけ周囲にいい影響を与え、世界を変えていくエネルギーになっているのか。

従来のリーダーシップは、強いカリスマ性を持った人が、

周囲の人をグイグイ引っ張っていく人というイメージがあり、

そういう人だけがリーダーの器と思われてきました。

これからのリーダーシップの質は多様化していきます。

「女性性」「フェミニンリーダーシップというものも

これからより注目されてくると思いますのでまた機会があればブログに書いてみます。

みなさんの周りにもいませんか?

特に力強い存在感のリーダーなくても、人から愛され、慕われ、信頼され、

良い影響力を周りに自然に示して、

周囲の人を幸せにしている人、貢献している人です。

寄り添ったり、勇気づけたり、

力づけたり、やる気にさせたり、

そうやっていつのまにか周囲に、社会に貢献している人がいっぱいいるのではないでしょうか。

これはちょっと自慢なのですが、LPLの認定セラピストさんや受講生さんたちはみんな

自分らしいリーダーシップを自然に発揮して

自分も周囲の人も共に幸せになっていく道を歩いている方ばかりです。

前述したキーワードを自分の仕事にしている人、

今述べた在り方、生き方をしている人にお金が後からついてくる社会になっていくと私は信じているのですが、

キンコン西野のこの2冊の本を読んでよりその感覚が確信に変わりました。

既存の職業は、これからたくさんなくなっていきますが、

人だけは絶対に交換不可能です。

あなたのような存在は、世界中探してもいません。

あなたは唯一無二のかけがえのない存在です。

あなたの想いや情熱や才能はあなたが天から与えられたギフトです。

私は、前述したキーワードの「実践」と

愛と志のある「人」

いのちを活かす「人」が

新しい時代の最大の

「価値・財産・資本」

になると思っています。

「共感信頼・資本主義」

「生命・人・資本主義」

こんな言葉が今ふっと浮かびました。

 

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『私に帰る旅』
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『約束された道』
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2017年6月刊行と同時に増刷。
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1996年5月刊行から24年間のロングセラー。第12刷。
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心理カウンセラー、セラピスト、研修講師、作家、東海ホリスティック医学振興会顧問
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