コロナ騒動と文明の病にメスを入れる外科医

コロナ騒動と文明の病にメスを入れる外科医

今回のブログは、前回のブログ

「魂の医療」は「慈悲の医療」

の続きになります。

『魂にメスはいらない』
(河合隼雄著/ 講談社+α文庫))という本があります。

詩人の谷川俊太郎さんが、日本におけるユング派心理学の第一人者であり、京都大学名誉教授、文化庁長官を務められた、故河合隼雄先生に

心や魂について素朴な疑問を投げかけ、それに対して河合隼雄先生が答えている本で、私がとても好きな本の1冊です。

この本以外にも河合隼雄先生の本で好きな本はいっぱいあります。

また、伝説の精神科医として有名な加藤清先生に上野圭一さん(アンドルー・ワイル博士の本の翻訳者)がインタビューしたものに答えている

『この世とあの世の風通し』(加藤清著/春秋社)

という本もまた深い本です。

病や人の生死に対して、見えない世界のことについて上野圭一さんが鋭い視点から次々に質問されています。

加藤清先生は、子どもの頃から「あの世とこの世はツーカーになっていることがわかっていた」と言います。

どちらの本も病む人、深く傷ついている人、行き詰まり行動できなくなっている人、人生に絶望している人に

対人援助を生業とする大御所がどのように関わってきたのか、

その背景にある人間観や世界観の深淵な洞察が言葉になっていて、私は深く頷きながら読んだのでした。

 

コロナ騒動と文明の病にメスを入れる外科医

近代社会は、肉体は医学が、心は心理学が、魂や神仏に関することは宗教が担当していました。

本来統合された一つの人間存在の全体性が、棲み分けされて扱われてきたわけです。

その棲み分けからすると、心理学者や精神科医が、目には見えない心や魂や神についてなど

目には見えない世界のことを語るのは職業柄、当然と言えば当然です。

私が今とても興味深く思っているのは、目に見える肉体を扱う外科医であり、科学者である方々が語り出しているところに

時代は変わったのだなぁという感慨を持つのです。

30年前であれば、目に見えない世界のことについて語る人はすぐ

「宗教の人?」「あやしい人?」「トンデモ、キワモノ話じゃないの?」と揶揄されていましたから。

外科医である長堀優先生も科学者として目には見えない世界のことを今真摯に語り出しているお一人です。

『いざ、霊性の時代へ』『日本の目覚めは世界の目覚め』『見えない世界の科学が医療を変える』

はマスメディアから日々流されるコロナ情報に扇動されて、

「不安や恐怖ウイルス」で思考停止状態になっている日本人が

今最も知る必要があることが書かれています。

時代はもう古い価値観や旧システムを容赦なく壊し始めていますし、この流れはもう誰にも止められないのです。

長堀先生は、コロナ騒動と文明の病にメスを入れながら、

なおかつ、この混迷した世界を救い、新しい世界を創造していく使命を担っているのが日本であることを多様な角度から語っています。

日本人が本来持っていた精神性や文化や世界観が新しい世界を作っていくのだという力強いメッセージは、

日本人としての誇りを取り戻させます。

一見分離の方向へ進んでいるかのような現象が今世界で起きているけれど、

このことが実は何を終わらせ、どんな世界が現れようとしているのかを示唆するものだといういう考察はこの時代への希望の書だと私は思います。

次の章からは『いざ、霊性の時代へ』に書かれていることを一部抜粋します。

このコロナ騒動の背後で動いている国際銀行家、デイープステート、カバール、イルミナティ関して、長堀先生がどのような考察をされているかは抜粋していませんので、実際ご著書をご覧下さい。

 

いよいよ時代は「パラダイムシフト」を迎える

この国はこの先、一体どうなっ て いくのだろう、今、多くの日本人が漠然とした不安の中にいます。

日本は、第二次世界大戦で敗れた後、大きな戦乱の舞台となることもなく、奇跡とも言われる目覚ましい復興を遂げ、世界有数の経済大国への道を歩み続けてきました。

その結果、日本人は、便利で安価な生活用品やおいしい食べ物に囲まれ、表面的には豊かな生活を享受できるようになりました。

しかし、私たちは本当の幸せを手に入れる ことができたのでしようか。

世は拝金主義、合理主義に染まり、「今だけカネだけ自分だけ」の風潮に翻弄されているうちに、 日本人の生き方からは、どんどん余裕が失われていきました。

勤労者の立場は年々弱くなり、低賃金でストレスの多い仕事や借金に追われ、疲弊していく人が目立って増えてきました。

他人との関わりが薄れ、孤独に陥る人も増えています。

子供の虐待やいじめなど、人の尊厳や命を軽んじる事件も頻発し、残念なことに、すっかり「人に優しくない」社会になってしまったようです。

日本人が本来持っていたはずの互助、互敬の精神や自信と誇りも失われていく一方です。

ついには、我が国が、 世界でも指折りの超大国であることすら忘れてしまったかのようにも思えます。

金儲けが優先される社会は、 貴重な食糧の流通にも過剰な負担をかけます。

食料の六割以上を輸入に頼って いるというのに 、食品廃棄物等は一年間に2550万トン、

うち612万トンは、まだ食べられるのに廃棄される食品で、

これは世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の、何と1.6倍に相当します。

今や世界語となった日本の美徳「MOTTAINAI」精神は風前の灯です。

 

日本の真の危機

心ばかりではありません。

巷には、農薬や食品添加物まみれの食品が溢れ、

産業や生活に伴って廃棄される有害物質による水や大気、土壌の汚染も深刻です。

環境の悪化により、私たちの身体もどんどん蝕まれていきます。

社会生活に伴う精神的ストレスに加え、食、環境の劣化も伴い、

残念ながら、我が国においては、がんによる死亡は増加の一途を辿っています。

第二 次世界大戦の終戦から75年を経過した今、

日本人は自らが尊重すべき大切な考え方と生き方を見失い、

真の危機を迎えたと言えるのではないでしようか。

 

これまで世界を支配してきた価値観の大転換

このような風潮は日本だけではありません。

地球の上では、貧富の差は広がる一方です。

今この瞬間にも、多 くの人が飢餓や疫病、紛争に苦しみ、 命を落としています。

国同士の関係を見ても足るこ とを知らない強烈なエゴがぶつかり合い、

絶えまない争いが続き、事態は悪化の 一途を辿っています 。

経済効率が優先される社会では、自然も破壊され続けていきます。

今も世界のどこかで広大な熱帯雨林が失われ海洋汚染も深刻の度を増すばかりです。

科学技術万能思想のもと、このまま拝金・営利主義中心の社会が続けば、

そして私たちが、仕方がないと受け身の姿勢ですべてを受け入れていたら、

人類は破滅に向かうしかありません。

人類による身勝手な環境破壊が、地球の恒常性を損ない、

その結果として気候変動を生じさせ、生態系に重大な影響を与えていることに私たちはもう気づかなければなりません。

地球の征服者であるかのような人類の不遜な行動が、

環境に過大な負担をかけるばかりではなく、人類自らの生存をも危うくしているのです。

この先も地球の環境を守り、地球に住むものすべての幸せと繁栄を目指すには、

私たちは、これまで世を支配してきた考え方や価値観の大転換、

パラダイムシフトと真剣に向き合い、これを達成していかなくてはなりません。

そのためには、私たちはまず、 これまでの世の中をコントロールしてきた物質中心主義、拝金主義に代わる社会理念を探し出さなければなりません。

しかも早急に見つけ出す必要があります。

なぜなら 、 私たちに残された時間は決して長くはないからです。

では一体、今の時代に必要とされる理念とはどんなものなのでしようか。

存亡の危機に立たされる人類を救う手立てはあるのでしようか。

この問いかけに答えることは、じつはそれほど難しいことではありません。

目に見えるものに価値を見出す物質中心主義が持て囃され、

世の中の行き詰まりを招いたのなら、そのバランスを修正するためには、

その真反対の理念、つまり、「霊性に根差した生き方」に目を向ける以外ないからです。

「霊性に根差した生き方」とは、目に見えない存在に思いを馳せ、

自らを生かす大自然に感謝を捧げ、愛と調和を尊重して謙虚に生きる、

そしてこのような日々の営みに限りない喜びを感じる生き方であり、

豊かな自然の恵みに溢れた日本列島の上で、私たち日本人が縄文の 昔から慣れ親しんできた生活そのものです。

弱肉強食の経済体制から、愛に溢れた新しい仕組みの創設へ、

その橋渡しを主導する者は、霊性を尊ぶ精神がDNAの奥深くにまで刻み込まれた私たち日本人をおいて他にはいないのです。

残念ながら、近年日本人の精神性は貶められ続け、民族としての矜持も失われつつあります。

しかし、人類が危機を乗り越え、輝かしい未来を迎えることができるかどうかは、

日本人が、自信と誇りを取り戻し、自ら の本質と使命に気づき目覚めることができるのか、

すべてこの一点にかかっています。

 

形になりたいという意志が

では、物質中心主義全盛の現代社会において、最も求められる価値観とはどんなものなのでしようか 。

シュタイナーによれば、それはずばり、霊性に他ならないと言います。

我が国におけるシュタイナー研究の第一人者であり、慶應義塾大学教授でいらした高橋巌氏は、シュタイナーの考える霊性について、講演の中で次のように述べています。

「形になっているものは、 形になりたいという意志が形になったもの、形がある物質は全て、神、霊的な働きにより作られている。

全てが受け身で作られた命であり、神の思いがその中に生きているのだ、 どんなものにも霊的な働きが現れている。

その意味からは、形あるものは皆仲間であり、上下関係はない、助け合ってこの地球で生きていかなければならない。

皆がお互いのお陰様で生かされていることに気づく必要がある 。

これからの時代は鉱物、植物、動物、人間が同じ様に尊い存在であることを知らなければならない、同じレベルで助け合わな いとこの時代は乗り越えられない。

人間はクリエイションにかけては無力、 葉っぱ一枚造れないし、命を物質の中に流すこともできないのだ。

人間はテクノロジーを用いれば、 どんなことでもできると思っているが、素材をはじめから作ることなどできない 。

人間の能力など限られた ものなのだ。

人間は、自らを最高の存在と思っているが、 創造主から見れば無力である、鉱物、植物、動物と同じ存在に過ぎない。

21世紀は、すべてが霊的存在であることを認めること 、 これが唯一の前提となる。

私たちは神によって作られた存在である。 価値が転換する時代を迎え、 この事実をどこまで 謙虚に自覚することが できるのか。

すべての存在が、いかに互いに愛のカで結び合えるか、世を覆う物質中心主義、営利主義に対するアンチテーゼはこれしかない。」

いかがでしようか。

霊性という概念を適確に表現し、 この先私たちに必要となる態度を簡潔に示したなんとも格調高き提言ではないでしようか。

華厳宗の思想にも「事事無碍法界(じじむげほっかい)」という言葉があります。

宇宙のあらゆる生命、すべての事象が一つに溶け合い、関係しあい、一つになって生きることの幸せを説いています。

この概念は、 シュタイナーの語る理想の世界と見事に通じ合っています。

拝金主義、物質中心主義が極まった今こそ、 偉大なる自然への畏敬、 すべての命あるものとの調和を重んじる霊性を、 私たちは思い出さなければならないのです。

 

西洋医学では魂は研究の対象外

我が国には「心身一如(しんしんいちにょ)」という一言葉がありますが、神示が語るように、

日本人は古来、身体と心は一体と考えてきました。

しかし、 西洋における物質中心主義の科学では、 心と身体は別に扱われます。

その最たるものが、 私も関わっている西洋医学です。

西洋医学の対象は目に見える身体であり、心を扱うことはあまり得意ではありません。

ましてやその奥にある魂などは、研究の対象外でした。

霊性についても、学術的な場で取り上げられることはありませんでした。

 

素粒子の常識を超えたふるまい

1998年、世界保健機関(WHO)委員会が、健康の定義に

「霊的(spiritual)」を取り入れる提案をしましたが、 翌年の総会において討議の対象から外されています。

とは言え、時代は今、大きく転換しようとしています。

「シュタイナー」や、「一二三神示」の語る意識と物質の一体性については、

もはや非科学的と断じることが出来なくなってきているのです。

ご存知の方も多いでしようが、 近代物理学の大きな成果である量子論研究の進展は、

意識と物質について、従来の常識を覆すような革命的な知見を提示しています。

目に見える世界の常識では、物質はあくまでも物質です。

光のような波動としての性質を発揮することなど想像できません。

しかし、量子論は、物質の最小単位と考えられる素粒子が、

物質である「粒子」としての性質と、

エネルギーである 「波動」としての性質を併せ持っていることを明らかにしたのです。

素粒子の常識を超えた振る舞いは、これだけではありません。

素粒子は、人間が観測することによって、光の玉のように広がったエネルギー「波動 」の状態から、

一瞬にして物質である「粒子」に収束することも実証されています。

素粒子が、光のような状態から、小さな物質に変化するという現象も信じがたいのですが、

あたかも人の意識と共鳴し ているかのよ うな振る舞い にも驚かされます。

じつは、素粒子の持っこの特性こそが、 解釈の仕方によっては、

物質中心の唯物的な科学を根底から覆すほどの爆発力を秘めているのです。

量子論の開祖であるドイツの物理学者マックス・プラ ンクは、

人の意識の介在により、

「波動ーが「粒子」に変化するという不可思議な実験結果について、

「意識は物質よ りも根源的で、物質は意識の派生物に過ぎない」

と驚きをもって受け入れています。

プランクの語る言葉をそのまま解釈するなら、物質と意識の因果関係は逆転します。

つまり、もし意識が物質を生み出すならば、意識が脳という物質を生み出す、

という仮説を立てることが可能になるのです。

いかがでしようか。

この事実は、 シュタイナーが表現する霊性、 つまり、

「形になっているものは、形になりたいという意志が形になったもの、形があるものは全て、神、霊的な働きにより作られている」

にびたりと重なってくるのではないでしようか。

 

天地万物すべては一体

つまり、この先の時代には、動物や植物、鉱物、そして山や川、

さらには地球を取り巻く、月や太陽、星々など、この宇宙に存在するあらゆる造形物と、

その背後に存在する目に見えない命、

そしてこれら万物を司る大いなる存在であるグレイト ・スピリットへの祈りと感謝を奉げる謙虚な生き方が大切になってくるのです。

このような日々の暮らしを 、宇宙との大調和のなかで営むことこそが、「霊性に根差した生き方」であると私は考えます。

科学的に生命がないと考えられている鉱物や山々さえも、その大元は、粒子です。

その意味からは万物に差はありません。

そればかりではなく、毎日ロにしている水や食べ物を通じ、

私たちの身体の素粒子は、地球上のありとあらゆる存在を形作っていた素粒子と置き換わっているのです。

私の身体には、かってアメリカの大統領や、 アフリカの草原を疾走していたライオンの一部であった素粒子が入っているかもしれませ ん。

天地万物すべては 一体なのです。

 

宇宙でひとりぼっちではありません

しかも、私たちの意識は、量子論に従えば、 地球上の、さらには宇宙を網羅するすべての素粒子と共鳴し合っ て います。

私たち地球人は、宇宙で独りぼっちではありません。

人間の意志と共感し合う素粒子を通じて、宇宙の全ての存在と美しく響き合っているのです。

なんと神々しく荘厳な ハ ーモニーなので しようか。

このように、す べての存在が有機的に結びついた姿こそが、

宇宙大調和の在り方なのだと私は考えます。

このような観点に立てば、生物と無生物を区別すること自体、もはや意味を持ちません。

宇宙に起こる森羅万象のすべては 心を持ち、私たちの意識、

そして宇宙の大元の偉大なる存在、 グレイト・スピリットと深く繋がりあっているのです。

万物に魂が宿ると説く日本古来の宗教観も、もはや科学的に全く根拠のない話ではありません。

生と死についてもまったく同様です。

これまで生と死は、明確に区別して考えられてきました。

しかし、じつは、生も死も素粒子的に眺めれば、何ら変わるところはありません。

肉体的な死は、宇宙から借りていた身体を、素粒子の形に戻して、

単にそのまま宇宙にお返しすることにすぎないのです。

その一方において、私たちの魂と呼ばれる精気は、大元の存在のもとに還り、混然一体となります。

ですから、死は決して消え去ることではありません。

ひとしずくの海水が、また大海に還るようなもの、そう考えれば何も怖いものではありません。

 

・次回に続く

【関連するブログ】

・真理の大海は、いまだ発見の手がつけられないまま

 

 


 

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