目次
かれこれ20年ほど前から折に触れて「坐禅会」や「瞑想合宿」などに参加している。
禅寺でやる「坐禅会」のあの静謐な時空間が好きだ。
有名な禅寺には外国人の雲水さん達がいっぱいいらした。
OSHOの『存在の詩』を読んで衝撃を受けた私は、
ある時期、毎週OSHO瞑想に通っていた時期もある。
瞑想にこんなにいくつもの種類があることに最初は驚いた。
屋久島でやった「ビパッサナー瞑想合宿」は、参加者が私一人だった。
屋久島のあの大自然に抱かれながらの10日間はいまだかつて味わったことのない体験だった。
夜中に目が覚めてカーテンを開けたら満天の星空で、
これほど深い夜の闇と美しい星々の瞬きを見るのは人生で初めてだった。
何十個もの流れ星が次々に漆黒の空間に吸い込まれ、流れ落ちていく姿をずっと眺めていた。
「無心」のマインドフルネスと「有心」のマインドフルネス
一昨年は、北鎌倉の「円覚寺」で、藤田一照さんの月1回の「無心のマインドフルネス研究会」に8ケ月通った。
この会は、医療関係者と対人援助職の仕事をしている人が対象だった。
最近、ビジネスの世界でブームになっているマインドフルネスにちょっと違和感があった私は、
藤田一照さんの「無心のマインドフルネス」「有心のマインドフルネス」のお話はとても納得のいくものだった。
藤田一照さんは、StarbucksやFacebookなどアメリカの大企業で、マインドフルネスの指導をされています。
角川学芸出版から出ていた拙著『私に帰る旅』が学芸みらい社から新版として出るにあたって
藤田一照さんが、帯の推薦文を書いてくださいました。
この人生、捨てたものではない!
「病発」「目覚め」行きの旅
病に学んで自己を知る-どんな目にあっても自らを失わない智慧の人、
岡部明美さんの「心の旅」に同行してください。
きっとあなた自身の旅が始まります。
私自身、藤田一照さんの本
『青虫は一度溶けて蝶になる』
〜私・世界・人生のパラダイムシフト〜
にとても共感、共鳴していたので、藤田さんから拙著の帯に推薦の言葉をいただけたことはとても嬉しくありがたいことでした。
『青虫は一度溶けて蝶になる』(春秋社)から一部抜粋します。
本当の旅の発見とは、あたらしい「目」を持つこと
旅というと、普通は、今いるところ、つまり出発地から、それとは別な場所、
つまり目的に向かって、空間の中で一定の距離、横に移動するというイメージで理解されていると思います。
しかし、僕が言う旅は、旅は旅でもそういう旅とはだいぶ違います。(中略)
フランスの作家マルセル・プルーストが、
「本当の旅の発見とは、あたらしい風景を見ることではなく、あたらしい目を持つことにある」
という、ものすごい洞察の言葉を語っています。
「あたらしい目」を持たないで、以前と同じ目のままで、どれほど長い移動の旅をしても、
見たことのない風景をいくら見たとしても、それはほんとうの旅の発見とは言えないということです。
風景を見る「目」それ自身が変わらないと、ほんとうにあたらしい世界は見えてこないんですね。
以前のままの目で見る珍しいもののリストが増えるだけで、
世界そのものがあたらしい眺めで立ちあらわれてくるということはありません。(中略)
僕たちがこれからやろうとしているのは、
この自己、そしてこの生そのものを深く掘り下げていく、縦方向の旅、ということになります。
外側にある世界を二次元的に横方向に移動するのではなく、
もう一つの方向である深さの次元へ向かう旅、
英語で言えば「インナー・ジャーニー」なんです。
今まで外ばかり見ていた目を内側に向けなおす。
「あたらしい目」が発見されるのは、その方向においてなんです。
この一文は、『私に帰る旅』に書いたことを見事に表してくれている言葉でした。
私にとってはとても勇気付けられたメッセージだったのです。
ブッダが教える愉快な生き方
藤田一照さんは、『ブッダが教える愉快な生き方』の中でこんなことを書かれています。
お坊さんたちは、何やら厳しい修行に打ち込んで「悟り」とか、「解脱」という特別な体験を得ることをめざしているらしい。
身近にありながらも、自分とは縁遠い神秘的な世界・・・
というのが、おおかたの仏教に対するイメージでしょう。
私は、仏教は、「行の宗教」だと思っています。
「行」とは、心身丸ごとで行う修行のこと。
特に私が学んできた「禅」の世界では、坐禅はもちろんですが、
掃除や食事などの日常生活全般を修行ととらえます。
生きることそのものから「学ぶ」ことが修行なのです。
当たり前の日常が聖なる道場となるように工夫するのが仏教なのです。
「仏教って難しい」という人は、仏教を知識としてとらえようとしているのではないでしょうか。
「学校的な学び」しか知らないので「学ぶ」ということを、
言葉や理屈をアタマで理解することだと思いがちなのかも知れません。
オーガニックラーニング
皆さんが持っている学びの常識の中に「オーガニック・ラーニンング」も加えてみてください。
赤ちゃんが自然と言葉や動きを身につけるようなオーガニックな学びは、
年齢による記憶力や運動能力の衰えとは関係なく、生涯にわたって続けることができます。
そのために、仏教の修行がとても参考になります。
オーガニック・ラーニングのモデルとして、仏教をとらえ直してみてはどうでしょうか。
もっと自由に、もっとのびのびと生きたい!
若きシッダールタ(後の仏陀)が城を出たのは、
「真実に生きることを学びたい」という強い思いがあったからです。
また狭苦しく退屈な生活から抜け出し、
「もっと自由に、もっとのびのびと生きたい」という、
人間としての根源的な思いもあったでしょう。
私もまた、人生に対する大いなる疑問を抱え、修行の道へと飛び込んだ一人です。
私の場合は、「本当のことを知りたい」という一心からでした。
私は愛媛県に生まれ、東京大学、さらに同大学院に進学して発達心理学を学んでいました。
「学校的な学び」が得意で、それが評価されてきた人間でした。
シリコンバレーの大企業でマインドフルネス瞑想の指導
【YouTubeあけみちゃんねる】
今回のゲストは、藤田一照(禅僧・作家)さんと学芸みらい社社長であり編集者の小島直人さんとの鼎談です。
灘高〜東大〜東大大学院中退〜僧侶の道〜シリコンバレーの国際的大企業でマインドフルネス瞑想指導者として有名な禅僧であり作家の藤田一照さんとのライブトークは楽しかったです。第二弾もやることに決まりました。
見てくださった方からのこんなご感想をいただきました。
・あけみさん、一照さんと直人さんとの素晴らしい鼎談有難うございました。
腑に落ちることばかりでした。10歳の「星空体験」のお話は殊に。
自分の原点もその頃感じたいたことです。
面白くて引き込まれて、あっという間でした。
昨日はメモするノートの手が止まらず忙しかったです!
一照さんとあけみさんとのお話もっと聴きたいです。2回目があると嬉しいです。
(鶴田商会専務・鶴田紀子さん)
・一照さん、あけみちゃん、直人さんとの鼎談から様々な気づき、新しい視点をいただきました。
目から鱗と感じることがたくさんありました。
例えば、「オーガニックラーニング」という初めて聞いた言葉に驚きと、僕の中で、オーガニックの意味が大きく変わりました。
そして、柔軟の姿勢、学問の本質も改めて考えさせられました。
一照さんのお話に大いにインスパイアされ、今後のヒントもいただけました。
(LPL受講生・井関産業社長・安並潤さん)
・一照さんとあけみちゃんと直人さんとの鼎談すごく楽しかったです。
悟った人は、とてもナチュラルで、「悟った」ということを感じさせない。
悟っているということを漂わせることを「くさい」っていう。
ひとりで笑っちゃいました。
「プラスティシティ」という言葉も初めて聞きました。
すぐにググってしまいました(笑)
9歳になると、割り算を学び、「速さ」という世界を得る
というお話も。
「速さ・早さ」という概念を教育されることで、
「競争」ということを強く強要されていくのかな
I‘m touched
という表現も初めて知りました。
「感動した」ではなく「心が震えた」「自分の中の何かに触れた」とか
そういうことを伝えたいんだな・・・と、なんだか心が震えました。
初心で無心
なんと深い言葉なのか・・・
「毎日、朝起きると、フレッシュな1日が始まる」というお話に通じ、このお話をとても大切にしたいと思いました。
直人さんが編集した新しい本に対しても
「ごちそうだね」と言われた一照さんはとても素敵な人だなと思いました。
一照さんのお話もっともっと聞いていたいと思いました。
ぜひ第二弾もやってほしいです。
(14期LPL受講生・坂川彌奈子)
●第10回ライブトーク ゲスト藤田一照さん(禅僧・作家)
2021年・岡部明美の活動
■11月5日(金)~7日(日)
神奈川・湯河原 3daysワークショップ(主催:岡部明美・上谷実礼)
テーマは
「自分の本質とつながり、風の時代を軽やかに生きる!」
詳細ページはこちら
■12月3日(金)~ 5日(日)
千葉・勝浦 3daysワークショップ(主催:宇都宮秀雄)
テーマは
「自分の能力と魅力を発見し、自分らしい人生を生きる」
岡部明美《個人セッション・ワークショップ・LPL養成講座情報》
【2021年の予定】
●ワークショップ・LPL養成講座
岡部明美LP L養成講座の認定セラピストがオンラインで個人セッションをしています。
書籍&CDのお知らせ
●拙著2冊以上をご希望される方は、定価の2割引き、郵送費当方負担でお送りいたします。
●お申込み(お名前・ご住所・電話・メルアド・本のタイトル・冊数を書いて下記にお送りください)
『私に帰る旅』
(学芸みらい社)
角川学芸出版から刊行された本書が、
装幀も新たに学芸みらい社から刊行されました。
Amazonで購入できます
全国の書店でもご注文できます
『約束された道』
(学芸みらい社)
2017年6月刊行と同時に増刷。
2018年4月第3刷決定。
Amazonで購入できます
全国の書店でもご注文できます
『もどっておいで私の元気!』
( 善文社)
1996年5月刊行から24年間のロングセラー。第12刷。
Amazonで購入できます
全国の書店でもご注文できます
『いのちの花』
(CD)
¥2,000
CDは講演会、ワークショップ等で販売しています。必要な方は、Facebookのメッセンジャーにご連絡下さい。
投稿者プロフィール
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心理カウンセラー、セラピスト、研修講師、作家、東海ホリスティック医学振興会顧問
▼詳しくはこちら
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