岩手・イーハトーブツアー・宮沢賢治の世界を訪ねる旅② 「温泉・グルメ編」

岩手・イーハトーブツアー・宮沢賢治の世界を訪ねる旅② 「温泉・グルメ編」

 

旅の醍醐味の一つは、やはり美味しいものを食べることと温泉ですね、私の場合。

今回泊まった中ではダントツに良かったのは花巻にある「大沢温泉」です。

宿泊施設は、「山水閣」「菊水館」「湯治屋」があります。

 

 

宮沢賢治もお気に入りだった大沢温泉は、レトロな雰囲気でとても渋い温泉宿です。

昔の人が湯治場として長期療養していたであろう雰囲気が今でも残っています。

特に「湯治屋」は、自炊もできるので、数日間泊まる客にとってはお値段も手頃で気楽に利用できる場所です。

ちょっと贅沢をしたい場合は、山水閣か菊水館ですね。

 

 

窓を開けると川が流れています。川の流れる音を聴きながら寝るのはとても心が安らぎます。

私が子どもの頃住んでいた釜石も裏が川だったので、毎日、川の流れる音を聴きながら寝ていました。

あの頃は、我が家だけでなく、日本中がまだまだ経済的にも物質的にも貧しかった昭和の時代。

でも、本当はそれに変わる自然の豊かさがいっぱいあったのだなあと大人になり、都会暮らしが長くなった今、しみじみ思います。

朝は、カッコーの鳴き声で目が覚めました。都会に住んでいる者からすると鳥のさえずりで目が覚めることなんてすごく贅沢なこと。

 

 

大沢温泉、千二百年の湯巡り。

ここには、いくつもの違ったタイプの温泉があります。

着いてすぐにひと風呂浴びて、寝る前にもうひと風呂。

朝起きてまた違うお風呂へ。

日本に生まれてよかったなあといつも思うのは、いい温泉が日本にはたくさんあることですね。

花巻は、温泉好きにはたまらない場所です。

大沢温泉のHP

 

 

今回のイーハトーブツアーで、想定外の驚きと感動は、「星耕茶寮」です。

行く前は、早池峰山麓にある、築100年ほどの南部曲り家の古民家レストランと聞いていました。

しかし、行ってびっくり。まさにどこにもないようなミュージアムだったのです。

 

 

メンバーの一人が、「どう見てもここは、食事もできる美術館だよね。こんな美術館見たことない」と言っていました。

置かれているもの、飾られているもの、全てが目を見張ります。

モノがモノではなく、全てが生きてそこにある存在なのです。

モノたちが大切に愛されて幸せそうなので、見ている方も幸せになれる場所なのです。

 

 

オーナーシェフが自ら作ったものや集めたものが、ところ狭しと並んでいるのですが、雑然とした雰囲気が全くありません。

全ての存在が有機的につながりあっている自然と同じように、

ここでは、モノたちがみんな、エネルギー的につながっている、「一つの全体」なのです。

 

 

メンバー一同本当に唸りました。

空間全体がアートになっている場所で食事ができるなんて幸せです。

一体、ここのオーナーシェフは何者なのだろうとみんな興味深々。

実際、オーナーシェフの佐藤幸吉さんは、料理人であると共に、元々はアーティストとして地元では有名な方だったのです。

 

 

「星耕茶寮」に入った途端、まるで宮沢賢治の童話の世界に迷い込んだような気分になりました。

花巻に「宮沢賢治記念館」と「星耕茶寮」があることは、どれほど地域にとっての魅力的な宝でしょう。

 

 

佐藤幸吉さんの「星耕茶寮」のコンセプトは、「活かす」「生かす」だそうです。

「リサイクル」とか「リユース」などという言葉が軽々しく感じられるほど、

全てのモノに命が宿って大切にされていることが伝わってきて、不思議な感動に包まれる空間です。

 

 

ふつうなら捨てられてしまうものー空き瓶や缶や時代遅れになったカメラや時計や調理道具、

そして、農機具までが、全て息を吹き返して、アートになっているのです。

脱帽、そして、深い感動を与えてくれる「星耕茶寮」。全国からお客さんが来るというのは本当に頷けます。

 

 

今回のイーハトーブツアーのコーディネーターの清水友邦さんは、

佐藤幸吉さんと大変親しくされていて、佐藤さんのエッセイの小冊子にも写真を提供されています。

清水友邦さんにしろ、佐藤さんにしろ、まさに宮沢賢治の世界をこれほどまでに理解して、

独自の表現と創造を仕事や生き方で実践されていらっしゃること自体が驚きと感動です。

清水さんの奥様の寿子さんが、「星耕茶寮」に置かれているものや、佐藤幸吉さんの想いなどを丁寧に語ってくださるので、さらにここにいる時間が豊かになりました。

佐藤さんご夫妻も清水さんご夫妻も魂レベルのパートナーシップを感じました。

 

 

元々盛岡でレストランを2つ経営されて繁盛店にしたという佐藤幸吉さんの作るお料理もとても美味しかったです。

特にお手製の春巻きとシュウマイと肉まんは絶品でした。

飲み物も普通のコーヒーだけでなく、たんぽぽコーヒーや玄米コーヒーがあるので自然食愛好家にも喜ばれています。

星耕茶寮のHP

 

 

もう一つ驚いたのは、盛岡冷麺と韓国料理のお店の「ぴょんぴょん舎」本店です。

川のほとりに建つこの店は、まるで南仏の小洒落たレストランのような外観と空間です。

 

 

庭はオープンカフェになっており、シーソーがあったり、きれいなお花がレンガの壁に飾られていたり、庭の向こうには川が流れていて心地いい空間です。

清水さんご夫妻は、この店のオーナーとも、友人だそうです。

 

 

食というのは、食べ物や飲み物の美味しさや接客だけではありません。

そこの空間、環境の全てが美味しさです。満たされるというのはトータルなものだからです。

もちろん、冷麺は美味しくて、チジミも美味しかったです。

 

 

そういう意味では、田舎は、美味しさだけでなく、空間のゆとり感や自然環境含めて、都会では味わえない贅沢な時間を過ごせる場所です。

韓国料理の店には全く見えない「ぴょんぴょん舎」は、いい意味で予想を裏切ってくれて、遊び心と美意識が表現されているいいお店でした。

ぴょんぴょん舎のHP

 

 

宮沢賢治記念館のすぐそばにあるお蕎麦屋さんの「なめとこ山」は、名前からして賢治の世界。

賢治の童話の世界は、深くて、楽しくて、切なくて、哀しくて、不思議で、面白くて、大好きなのですが、

花巻は、お店や公園、ベンチや標識など、環境の中に賢治の世界が表現されているのがとてもアーティスティクで楽しいです。

 

 

お蕎麦屋さんも何軒かあるのですが、やはり「なめとこ山」は名前からして入りたくなります。

私はつけとろが大好きなので注文し、4人席で、みんなで山菜の天ぷらを食べました。お蕎麦も天ぷらも美味しかったです。

食べログの「なめとこ山」紹介ページ

 

 

岩手観光と言えば、宮沢賢治記念館と小岩井農場と花巻温泉というのが定番です。

小岩井農場の1本桜を見るためにだけ全国からお客さんが来るくらいですからね。

桜の季節の渋滞はすごいらしいです。

でも桜が散った後の濃い緑の1本桜も素敵です。とにかく岩手山を借景とした一本桜は、どの季節でも絵になるのです。

 

 

ここ数年大人気で行列ができるジェラートのお店「松ぼっくり」にも行きました。

みんなダブルを頼んで美味しいって言っていました。

2Fのスペースも素敵なのですが、

外のデッキも開放的な雰囲気で心地いいので、今回は外で食べました。

ブランコやベンチでジェラートを食べていると、男性も女性も、みんな少年、少女の顔です。

子ども心を思い出すとみんなオープンハートになって笑顔になりますね。

清水さんが、「今回のメンバーは初めて会った人ばかりなのに心の垣根がなくて、みんな開けっぴろげで、楽しいメンバーですね」とおっしゃっていました。

「松ぼっくり」のHP

 

 

無邪気な子どもに戻れる時間があったり、温泉でゆったり、まったりしたり、心地いい自然散策もあり、なんとも贅沢な時間でした。

今回のイーハトーブツアーのコーディネーターは、

『よみがえる女神』
『覚醒の真実』

の著者であり、イーハトーブ心身統合研究所主宰、呼吸道、瞑想指導者の清水友邦さんです。

 

 

清水さんは、決して旅行会社の社長ではありません(笑)

私がお願いしてやっていただいたのす。

でも、このようなイーハトーブの旅は、ふつうの旅行会社はまずできないでしょう。

まさに清水さんの「Power of Being」とメンバーの感性が共鳴し合って創り出した世界なのだと思います。

同郷に清水さんのような方がいらっしゃることがとても嬉しいです。

今回のイーハトーブツアーで、故郷岩手を全く違った視座で感じ入ることができました。

日本に生まれたこと、岩手に生まれたことを誇りに思えます。

 

 

次回からのブログでは、

ご神木、ブナ林の美しさ。安比高原と水芭蕉の清々しさ。

霊峰・早池峰山と早池峰神社。

丹内山神社アラハバキ大神の巨石と神々しい樹木たち。

神仏混交、明治の廃仏棄釈や禊の本当の意味。瀬織津姫、神楽の本当の意味。

1万5千年もの間一度も戦いのなかった平和な時代の縄文文化に、近代合理主義の行き着いた果ての閉塞感を打ち破る鍵だという清水さんのお話。

宮沢賢治の思想、表現、創造、発信のメッセージは、まさに現代の我々の社会にこそ向けられているのではないかというお話なども含めて書いていこうと思います。

 

 

 


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岡部明美
岡部明美
心理カウンセラー、セラピスト、研修講師、作家、東海ホリスティック医学振興会顧問
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