クリスマスの夜、ある人が人生に限界を感じ、、、

クリスマスの夜、ある人が人生に限界を感じ、、、

捨て去られたもの

感動で心がふるえるような「絵」や「音楽」や、「小説」「映画」「写真」に触れるたびに思うことがある。

この作品がこのようにして世に出るまでに、

作者の中で一度は表現したもの、創造したものが、いったいどれほど捨てらてきたのだろうと。

多くの人から愛されたり、評価されたりするモノや技術もしかり。

捨て去られたものは、表現者や創造者の中では、

その瞬間、未熟、失敗、納得がいかないと判断されたものだ。

優れたものというのはこうして、

捨て去られたもの、

排除されたもの、

葬られたもの、

手放したもの

その数に比例するのではないだろうか。

目に見える形で表現されたものの背後に捨てられたものは、実は、

表現され、形になったものが今そのようにして存在することを底で支え、

諦めなかったことへのエールを送り続けるエネルギー源になっているように思えるのだ。

 

削って、捨てて、削って、捨てての繰り返し

私は芸術家でもないし、一介の物書きに過ぎないのだが、

本を出版するというのも同じように捨てる作業との共同創造だった。

『私に帰る旅』『約束された道』(共に学芸みらい社)

は、本になったものは、書いた原稿のそれぞれ3分の1。

書いた原稿の背後には、捨てた原稿がその3倍はある。

寝食忘れて、それこそアホになって、書いて、書いて、書きまくった。

尋常ではない集中力を要するのだ、何かを生み出すというのは。

そして書いた原稿を削って、捨てて、削って、捨てて、、、その繰り返しだった。

横で見ていた夫は、原稿を書いている時の私は、まるで何かに取り憑かれているかのようだと言い、

「ちょっと、こわいよ、顔が」と言っていた(笑)

産みの苦しみというのは、女性で言えば、陣痛と出産の時のようなあんな顔なのだと思う。

編集者である学芸みらい社の小島直人氏は、

「本は、削れば、削るほど、やはりいいものになります」と言っていたが、

削られる方は、自分の生んだ子を捨てるようなものだから、けっこうつらいのだが、実際、彼が言う通りだったと思う。

 

「へこたれない力」「失敗を恐れない力」

私の人生は、幾多の挫折や失敗、崖から真っ逆さまに墜落したかのような出来事など、本当に転んでばかりだった。

生来、粗忽者なので、いまだに人様にご迷惑をかけ、数々とフォローしてもらっているけれど、

おかげで挫折と失敗の多かった人生ゆえに身に付いた能力がある。

それは、

「へこたれない力」

「失敗を恐れない力」

転んでしまった時に、

「再び立ち上がる力」

「人生のプロセスを信じる力」

である。

 

意識を頭から、ハートへシフトしてみると

それに加え、長きに渡る心の学びが役に立ったのは、自分や人間に対する見方が優しくゆるく広くなったことだと思う。

頭(マインド・エゴ)というのは基本、◯✖︎思考で完璧性を求める能力なので、

自分や他者、つまり、人間の不完全性や失敗を許せない。

問題が起きた時には、自分が悪いのだと思えば、ずっと自分を責め続け、

自分は悪くないと思えば、相手を責め続ける。

また頭・マインドは絶え間なく人と自分を比較したり、

理想の自分と今の自分を比較して今の自分にダメ出しをしたりする。

これは心の学びをする前の自分そのものだ。

傷ついた、と感じていた時もよく心の中を見てみると、単にプライドが傷ついていただけなんてことはよくあった。

人からの批判や評価を怖れて創造や表現への欲求を無意識に抑圧してしまうことも、自己防衛が得意な頭・マインドがよくやることだ。

たいがい、人生がうまくいっていないときは、自分の本当の気持ち、本音よりも、

誰かの目、人の目、世間の目という他者評価を気にして生きている時なのだ。

頭・マインドは、人生をサバイバルしていくための能力だから現実社会を生きて行くためには必要な能力だが、

頭が主人公になって自分の人生を牛耳ると、人生は本当にしんどい。

楽しくないのだ。生きていても。

意識をハート、感性、右脳、からだにシフトしてみると、

人生や世界の見え方、感じ方が変わる。

ハート、感性が主人公になっていると、

人生から深刻さが薄れていき、代わりに真剣味が増す。

そして、自分と他者への許しと応援、

お互いに欠けているものを補い合う力もついてくる。

そして、創造へのエネルギーが自然に溢れてくる。

ノーマインドは、純粋に創造のプロセスをただ楽しむのだ。

自分がやっている、という意識がない時、

無心である時、いまここに意識が集中している時ー

創り手の手は勝手に動く。

からだは勝手に動く。

考えたり、準備したりしなくても、口から自然に言葉が出てくる。

主体と客体、やり手と対象いう分離がなくなり、一つになる。

そして、そういう意識の時は、その人の本質、エッセンスが自然に溢れ出している時なのだ。

フローに乗るとか、ゾーンに入るというのはこういう意識状態の時だ。

そして、そういう意識の時は、その人の本質、エッセンスと

本来のパワーが自然に溢れ出している時であり、

Power of Bieng

が最も鮮やかな時なのだ。

 

「失敗」と書いて「けいけん」と読む

それでも時に動けなくなる時や、

すっかり停滞してやる気がなくなる時だってある。

当たり前だ、人間だもの。

そういう時は、元気や勇気や安堵をもらえる言葉によって、

もう一度歩み出す力をもらえることもある。

以前のブログに書いた、村上和雄先生の

神の好きなものは「器の大きなバカ」と「素直で正直なアホ」

もそうだし、

感性論哲学の芳村思風先生の言葉、

「失敗」と書いて、

「けいけん」と読むも、マヌケな私の救いの言葉だった。

失敗から「学ぶ力」は、身についた分野と、

全く見につかない分野があるが(≧∀≦)

 

神聖な好奇心を失ってはならない

下記のアインシュタインの言葉も、うまくいかなかった感や、しくじった感があって落ち込んでしまった時に力をもらったのだった。

●失敗を経験した事がない者は 何も新しい事に挑戦したことがないということだ。

●私は、それほど賢くはありません。ただ、人より長く一つのことと付き合ってきただけなのです。

●弱点は、いずれキャラクターになる。

●大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない。

●自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない。

●私は、先のことなど考えたことがありません。すぐに来てしまうのですから。

●過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。

●学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるかを思い知らされる。自分の無知に気付けば気付くほど、よりいっそう学びたくなる

●創造力の秘密は、その源を誰にも見せないことである。

 

7人のサンタクロース

クリスマスの夜、ある人が人生に限界を感じ、

もう死にたいと泣きながら眠りについた。

すると、さまざまな人と話をする夢を見た

 

「聞いてください。
私は倒産しました。
恋人も失いました。
選挙に8回も落選しました」

「私もだよ。それが何か?」

第16代アメリカ大統領 エイブラハム・リンカーン

 

「聞いてください。
私は言語障害です。入試に3度も落ちました。選挙に2回も落選しました」

「私もだよ。それがなにか?」

イギリス首相 ウィンストン・チャーチル

 

「聞いてください。
私は知能が低いと言われました。仕事を2度もクビになりました。ある研究で1万回も失敗しました」

「私もだよ。それがなにか?」

発明王 トーマソ・エジソン

 

「聞いてください。
私はなかなか言葉が話せず、読み書きを覚えるのにも時間がかかり、妄想癖があり、どこの学校にも入れてもらえませんでした」

「私もだよ。それがなにか?」

20世紀最大の天才 アルバート・アインシュタイン

 

「聞いてください。
私はお店も、資産も失いました。息子も亡くしました。新しい仕事の売り込みは1000人以上の人に断られました」

「私もだよ。それがなにか?」

伝説の起業家 カーネル・サンダース

 

「聞いてください
私は7回も事業に失敗しました。5回も破産しています」

「私もだよ。それがなにか?」

自動車王 ヘンリー・フォード

 

「聞いてください。私は想像力が乏しく、アイデアにセンスがないと会社を解雇されました。何度も破産を繰り返しています」

「私もだよ。それがなにか?」

アニメの神様 ウォルト・ディズニー

 

その人は夢の中で、7人の偉大なる凡人に出会った。

彼らから、どんなことにも傷つかない心とあきらめない勇気をもらった。

成功するまで、何度失敗してもつきることのない情熱をもらった。

その人のハートは
窓の外の雪をすべて溶かしてしまうほど
熱くなっていた。

人生に限界はない
失敗を恐れてはいけない。

成功は偉大なる失敗の連続から生まれる結果だから。

情熱を持って
偉大なる失敗を繰り返せる凡人が
世界を変える。

「7人のサンタクロース」より

 

 

【岡部明美第二回ライブトーク】
ゲスト:行徳哲男先生
(1時間)

【第二回岡部明美朗読YouTube】
タイトル:苦しみ〜愛しきものへ〜
(3分)


岡部明美公式サイト

 

「ワークショップ」「個人セッション」「LPL養成講座」の情報はこちらをご覧ください。

http://www.okabeakemi.com

 


書籍&CDのお知らせ

 

『私に帰る旅』
(学芸みらい社)


角川学芸出版から刊行された本書が、
装幀も新たに学芸みらい社から刊行されました。
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『約束された道』
(学芸みらい社)


2017年6月刊行と同時に増刷。
2018年4月第3刷決定。
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『もどっておいで私の元気!』
( 善文社)


1996年5月刊行から22年間のロングセラー。第12刷。
Amazonで購入できます
全国の書店でもご注文できます

 

『いのちの花』
(CD)


¥2,000
CDは講演会、ワークショップ等で販売しています。必要な方は、Facebookのメッセンジャーにご連絡下さい。

 

投稿者プロフィール

岡部明美
岡部明美
心理カウンセラー、セラピスト、研修講師、作家、東海ホリスティック医学振興会顧問
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