目次
自分への信頼、人生への信頼
かつての私は、自分の外側に答えがあるのだと思い、
答えを教えてくれる人や何かを常に外に求めていた。
正解は自分の外の世界にあると思っていた。
正解あるいは真理と思えるものに出会うと、
その外側から教えられたものを、
「ちゃんとわかる自分にならなくては!」
「ちゃんとできる自分にならなくては!」
と自分を叱咤激励して頑張った。
みんなが「いい!」というものが、
自分には「いい!」と思えないと、
自分の感じ方が変なのだろうか?
感性が鈍いのだろうか?
理解力が足りないのだろうか?
私は頭が悪いのだろうか?
まだまだ頑張りが足りないのだろうか?
という反応がすぐ湧き上がってくるのだった。
しかしほんとうに足りなかったのは、
自分への信頼と
自分を愛する心
人生への信頼と
人生を楽しむ心
プロセスへの信頼と
世界への信頼だった
自分の実感から遠ざからないで
答
考えても考えても答が見つからないとき
解決の糸口を見つけたくて、どれだけの本を読んでも、
絹糸一本ほどの糸口さえ見つからないとき・・・
自分のためを思って言ってくれるあたたかな助言をうれしいとは思っても
心の深い部分には少しも響いてこないとき・・・
それは、自分が求めている答は“自分の中にしかありませんよ”というメッセージ
「自分の実感から遠ざからないで。自分の内側で起こっていることに意識を傾けてみて」
「知識や助言や指導を求める自分を一度横において、ありのままの自分にきちんと向きあってごらん」
「探し求めていた答が、現実を受け入れた向こう側に見えてくるよ」
「見ること、感じること、聴くこと、味わうこと、ただ素直に、まっすぐに、そのままに」
『もどっておいで私の元気!』(岡部明美著/善文社) P90 より
魂の願いに寄り添う
自分の中にあった答えとは、自分の心の奥底の真実に触れる、
本来の自分に出会っていくということだった。
心の奥底にある真実とは、魂の願いや祈りと言ってもいいだろう。
そのためには、自分のあらゆる感情に「良い」「悪い」の判断をせずに感じ切ることが大切だった。
感情には層があり、ある感情を感じ切ると別の感情がその下にあった。
感情は、人生の目的を知っている魂の扉を開く鍵を握っていた。
魂の願いや祈りというのは、
心のレベルでの「クリーニング」(感情的なしこりやわだかまりを癒して、水に流していくこと、つまり浄化・リリース)と、
自分自身や人や世界に対する偏見まみれの色眼鏡(囚われ・ビリーフ)を外して、
クリアな意識で自分や人や世界を観る眼差しを持つことだった。
これが「無意識の意識化」つまり「クリアリング」だった。
心のクリーニングとクリアリングが進んで行くと、
ある日「新しい目」でこの世界を見ている、感じている自分に出会うだろう。
全ての「怖れ」は、「錯覚」
ジョン・ディマティーニ氏が、「人生の目的 ザ・ミッション」に書いてあるこれらのメッセージは、私の実感と同じだった。
人は自分のことがわからなくなると、自分自身を責めたり、落ち込んだりしますが、
それらは次の二つの賢明でない選択をしている場合に起こります。
・本当に望んでいるものではないことにしがみついているとき
・自分以外の誰かの価値観に合わせているとき
絶えず何かが足りないと思いながら行動すれば、
あなたが求めるものは、あなたから遠ざかっていく
・全ての怖れは錯覚。
Fear(怖れ)とは、「本物のように見えるニセモノ」
False Evidence Appearing
Real
私たちがミッションを成し遂げるためには、
愛がもつ2つの側面、つまり、
・「支援」と「試練」の両方が必要となります。
誰かのようにならなくてもいい
答えを外に求めるのではなく、
自分の内側に問いが立つと、自然に答えに出会っていく。
死の淵から戻って来た時に確かに私は、
「まだ、生きよ!」と言われているのだ、私は、と思った。
ならば、もう一度いただいたこのいのちを何に使えばいいのだろう。
何にどう使えと言われているのだろう、、、
この「生への大きな問い」こそが、
私の「約束された道」を切り拓いてくれる原動力だった。
人はみな自分だけのお役目を持って、
この世界にやってきたのだと思う。
だから、誰かのようにならなくたっていい。
何者かにならなくったっていい。
すごい人、素晴らしい人なんかにならなくったっていい。
自分の魂が本当に求めているものこそ、
世界があなたに求めていることだから。
一人ひとりの「約束された道」の探求は、
自らのミッションを思い出してゆく旅だ。
天命・使命・ミッションは、
あなたに思い出してもらうことを待っているのだ。
あるいは、ミッションがあなたを見つけると言ってもいいだろう。
自らの「いのちの仕事」=ミッションを思い出してゆく旅を私は
『約束された道』
と名付けた。
それはまぎれもない私の感性の実感だったから。
プロセスに寄り添い、プロセスを促進する
すでに自分がこの世界に携えてきた人生の贈り物(ミッション)を思い出してゆくプロセスが自己探求と言ってもいい。
それを表現して生きて行くことを堰き止めているものを、
「感じて」(Feel)
「気づいて」(Aware)
「手放して」(Release)、
「新しい選択をして(Choice)
意識的に「行動」(Action)して いく。
これを私は、「FARCAのサイクル」と名付けた。
このプロセスに寄り添い、自然に促進していくことが私のやっているカウンセリング・セラピー・感性ビジョンコーチングだ。
「FARCAのサイクル」は、「PDCAサイクル」と相互補完関係
「FARCAのサイクル」
を回して在り方「Being」を整え、
自分の本質につながると感性から湧き上がってくるいのちの欲求が出てくる。
このエネルギーが何かを生み出そうとする。
創造や表現や発信につながって行くのがこのエネルギーだ。
魂の衝動とでも呼ぶベキエネルギーだ。
その上で次は行動(Doing)だ。
ここで「PDCAサイクル」が生きてくる。
在り方がまさにこのブログのタイトルである、
「Power of Being」になってくると人への影響力が大きくなってゆく。
「FARCAのサイクル」を回しながら、
同時に「PDCAサイクル」を回して
「Doing」を成長、進化させていけば、
人生はかなり動いて行く。
劇的に変わって行く可能性すらある。
内側が変われば自ずと外側の現実は変わっていくからだ。
「FARCAのサイクル」と「PDCAサイクル」は、
相互補完的なものなのだとある日突然閃いた。
「Being」と「Doing」が有機的につながると、
自己一致し統合された道が開かれてゆくのは自然のプロセスだ。
だからいつの間にか人生が変わってゆくのだ。
(注)「PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、仕事の質を高め、より仕組み化され、仕事のクォリティを上げていく。
時代は、「相互依存、互恵、互敬社会」に向かっている
ラグビーワールドカップで言われていた、
「ボールを仲間につなげろ!」
という言葉が耳に残った。
心を一つにすること
力を合わせること
喜びも感動も、悲しみも苦しみも分かち合うこと
個人、グループ、組織が、ミッションの視座に立って生きると、
幸せや成功は「We」になる。
「不安と恐れエンジン」の終わりなき頑張りの人生から、
愛と歓びと自由と共同創造が原動力になる人生の始まる。
その人生が始まると、
もう、
ぜんぶひとりで背負わなくていい
全部一人でやらなくていい。
ぜんぶひとりでがんばらなくていい。
できないことがいっぱいあるから、
人が助けてくれる。
わからないことがいっぱいあるから、
人が教えてくれる。
ダメな自分がいっぱいいるから、
人が力を貸してくれる。
不完全な人間同士だからこそ、
つながりあって、
助け合って、力を合わせて生きていくことの歓びを味わえる。
これが相互依存(interdependent)の本当の意味。
時代は、「相互依存、互恵、互敬社会」に確実に向かっている。
自分の本当の良さを受け取り、信頼し、
本当の強みと才能を発揮して、自分のミッションを思い出して、
自分のダメを補ってくれる人に感謝の気持ちがあれば、
働くこと、生きることの中にたくさんの豊かさ、美しさ、素晴らしさを発見できる。
【あけみちゃんねる】は現在、月に1回、“徹子の部屋”風に毎回ゲストを招いての「ライブトーク」(1時間)と
『もどっておいで私の元気!」(善文社)の「朗読YouTube・詩と音楽と映像のシンフォニー』(約4分)の2本立てのチャンネルです。
多くの方にチャンネル登録していただきありがとうございます。
【岡部明美第二回ライブトーク】
ゲスト:行徳哲男先生
【第三回岡部明美朗読YouTube】
タイトル:哀しみ
岡部明美公式サイト
「ワークショップ」「個人セッション」「LPL養成講座」の情報はこちらをご覧ください。
書籍&CDのお知らせ
『私に帰る旅』
(学芸みらい社)
角川学芸出版から刊行された本書が、
装幀も新たに学芸みらい社から刊行されました。
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『約束された道』
(学芸みらい社)
2017年6月刊行と同時に増刷。
2018年4月第3刷決定。
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『もどっておいで私の元気!』
( 善文社)
1996年5月刊行から22年間のロングセラー。第12刷。
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『いのちの花』
(CD)
¥2,000
CDは講演会、ワークショップ等で販売しています。必要な方は、Facebookのメッセンジャーにご連絡下さい。
投稿者プロフィール
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心理カウンセラー、セラピスト、研修講師、作家、東海ホリスティック医学振興会顧問
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