人間関係の春夏秋冬

    ●人間関係の春夏秋冬   人と人とが本当にいい関係、心地いい関係になるためには、 関係性という空には、何度かの雨、嵐、雹、霰が降り、隙間風が吹いたり、霜が降りたりする季節が必要なのかもしれない。 いろいろ降ったり、吹いたりした分だけ、この空は、高く広くなっていくような気がする。 ひとりの人間がいくつものつらい季節を乗り越えて、成長し、成熟していくように、 人間関係にも春夏秋冬があるのだろう。 その季節を共に生き、共に超えていける相手に巡り合えること以上の幸せはないのかもしれない。   ●出会い、巡り逢い   人生を変えてしまうような出会いや再会というのは、決まって、予想もしていなかったようなかたちでやってくる。 出会い、巡り逢いというものが自分の計画の及ばないところで起こるものであるならば、きっと、これは、神さまのお仕事なのだろう。   ●沈黙は、祈りに似ている   土の匂い、森の匂い、風の匂い、お日様の匂い。 自然は、こんなにもいろんな匂いがあるのだ。 沈黙すると、今まで聞こえなかったものが聞こえ、匂わなか…

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神は強情に不在し続け 私は強情に愛し続けた

    今ほど女性が自由に生き、自由に仕事をし、自己表現し、 自分らしい人生を生きている人など一部の女性でしかなかった時代一 存在も言葉も表現も尖りまくっていたかっこいい女性たちがいた。 女性の自立と、恋の挾間で揺れ動いていた20代の私が、 その圧倒的存在の魅力に痺れた一人の女性詩人がいた。 その名は、吉原幸子。 私は、自分の中にある激しさと情熱とパワーが、破壊と喪失の傷につながるたびに 「吉原幸子の詩集」に手を伸ばした。 最初はなんて美しく、カッコいい詩人なのだろうと惹かれた人なのだが、 詩集のページをめくるたびに、 この詩人の紡ぎ出す言葉の魂が当時の私の琴線に深く触れてきた。 そして、私は、彼女の言霊によって、私の本来の「生の色と音と香り」を思い出すのだった。 そして、歳月が流れ、今再び読み返してみると、 色もなく、香りもなく、言葉もない世界に突き抜けていくために彼女は、 この世の、色という“個の肉体と体験”の世界をとことん味わい尽くして、 それを言葉にして逝ったのだということがやっとしみじみとわかる年齢になった。 彼女は若き日の私にとって、 まさに「Power…

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人生の暗号解読の鍵

私は、ある夏の日の夕方、泣きながらこの世に生まれた。 人はみな泣きながらこの世に生まれる。 安全な子宮の海を船出して、未知なる航海に出て行くことがどんなにこわくても、ある日、新しい世界に旅立つことを決意して人は生まれてくる。 まるで、この世の痛みや苦しみを象徴するかのような、あの真っ暗で狭い産道。 その暗闇の道を潜り抜けて出てくることは、どんなにか不安でこわかったことだろう。 人は誰でもこの世界に生まれる時に産声をあげるけれど、生きていく中で、自分の中から新しい自分が生まれる時も産声をあげる。 古い私が死に、新しい私が生まれる時のあの耐え難いほどの恐怖と苦痛、胸が張り裂けそうな痛み。 私も、自分の内側を旅し始めたどこかの時点で、確かにある日、魂の産声をあげたのだと思う。 でも、その日がいつだったのかはもうよくわからない。 とにかくその産声をあげた日から、私は、「私とは誰か」「世界とは何か」「私は何のために生まれたのか」という探求の道に歩みだしたのだ。 歩き出した最初の一歩はいつだったのだろう。 もうずいぶん遠い昔に感じる。 心理的なハイハイ期間、つかまり立ち、ヨチヨチ歩きの期間があって…

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